西遊記をじっくり読む、というよりは、実在した玄奘三蔵や現在の中国などにも触れられており、西遊記の世界観を別角度から堪能できる一冊。非常に読みやすく、一晩で読破しました。
パタリロ西遊記の途中に入るであろう物語。 とある村で人々が何者かに血を吸われて死亡する事件が発生した。 八戒によると、その原因は宇宙生物「星威」であるといい、人に寄生して他人から血を吸う恐怖のエイリアンなのだった!
・・というわけで、怪奇ものなのですが、推理あり、活劇あり、タイムワープありの非常に硬派な少年漫画風少女漫画(?)です。
私が特に注目したのは、ある江戸時代の古典を下敷きにして物語が構成されていることです。 あの物語から、どうやってSF活劇物を考えだすのか・・作者の想像力と物語作りの力量の大きさにただ感服するばかりです。
ただし、嘆美・同性愛表現などはほとんど無いといってもいいので、そういった方面が好きな方にはあまりお勧めできません。 (元祖「パタリロ西遊記」の方を読んだ方が良いと思われます)
荊州に残った関羽は呉の呂蒙に攻められて敗死、弔い合戦に出陣した張飛は部下に寝首を掻かれます。劉備は呉に攻め込みますが、夷陵で陸遜に敗れ、白帝城で死去しました。魏では曹操の跡を継いだ曹丕が献帝の禅譲を受けて帝位につきます。劉備の歿後、諸葛亮は南蛮を平定して後顧の憂いを断ち、中原を回復すべく祁山方面に出兵しますが、五丈原で病歿しました。大黒柱を失った蜀は鐘会に攻略されて滅亡。魏では司馬炎が帝位を簒奪、呉を滅ぼして天下を統一しました。
三国時代最大の英雄は曹操ですが、演義の主役は蜀の丞相諸葛亮です。流浪中の劉備に三顧の礼で迎えられ、天下三分の計を献策して着々と実現した手腕は神業にちかい。死後、忠武侯の封号を贈られました。一度は成都の武侯祠を訪れてみたい。ところで、わが国では武侯のことを諸葛亮孔明と呼ぶ人が多いようですが、専門家によると、中国では名と字(あざな)をくっつけることはない。諸葛亮孔明とか劉備玄徳などと言えば無知無学と断定されるおそれがありますから、念のため。
「ただ、ありがとう」を聴いた時、東日本大震災のことを考えて泣いてしまった。56歳のジジだから涙腺が弱くなってきたが、この曲に勇気をもらった気がした。とにかく復興する東日本を少しでも応援します。曲と歌詞がうまくマッチして大好きなグループになった。おすすめしたいです。
悟空と八戒のかけあいが絶好調になってきた気がします。 いつも冷静な沙悟浄が女性問題で照れたり困ったりする様子もかわいかった。 でもここにきて、話の展開のさせ方が本家「パタリロ!」と似た感じになってきたようにも思います。 すごくおもしろかった8巻(最終巻)と比べたら、5巻目にしてまだまだ助走段階。7巻・8巻だけ読んでも楽しめる気もしますが、全巻揃えたいタイプの方はお買い求めください。私もそれで買いました。
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