昔一度見たことがあり、もう一度見てみたくて探しました。 DVDはなく、VHSでしたが懐かしく思いました。
本書は自ら学生相撲に深く関わった1960年生まれの日本法制史研究者が、1994年刊行の最初の著書に増補修正を加え、2010年に刊行した社会史としての相撲通史であり、第一に相撲は本来格闘一般を指す言葉であり、各地に多様な形態が存在したこと、第二に相撲は水神祭祀や服属儀礼と結びつき、さらにそれらが朝廷行事としての相撲節に継承されることによって、初めて統一された様式を獲得したこと、第三に相撲節は全国からの相撲人調達システムを形成し、特定の相撲の家を創出し、寺社の祭礼に相撲人を供給する役割を果たしたこと、第四に中世には相撲は脱神事化し、また勧進興行を通じて、自らとるものから京相撲のような専門的相撲人によって演じられる芸能として見物するものに重点を移していったこと、第五に17世紀に土俵や株仲間が成立し、諸藩抱えの力士が興行にも出場し始める中で、徐々に三都四季勧進相撲(大相撲)の体制が整っていったこと、第六に18世紀のそうした体制の中で、素人興行は禁止され、専門力士は部屋単位で養成され、相撲年寄の寄合たる会所が成立すること、第七に同時期に相撲節以来の「正統な故実」を武器に、吉田司家が相撲興行を支配下に置くようになり、その「故実」は大相撲を権威づけ、地方相撲を系列化すると同時に、えたへの差別にもつながったこと、第八に明治初期に危機を迎えた相撲は、後期には国粋的風潮に乗って復活し、国技館の建設後日本の国技と見なされるようになること、第九に現在のアマチュア相撲はもともとこうした大相撲の外部から誕生したスポーツであり、国際化の面でも進んでいること、第十にこうした歴史を踏まえつつ、著者は相撲を4層の重なりあいから定義し(319〜320頁)、それが文化装置をまとった格闘競技であることを強調した上で、今後の課題を整理していること等が、本書の内容である。
解散直後に作られた映像作品が、1991年にビデオ、LD化。さらに11年を経て、ついにスペクトラム初のDVD化! 当時からのファンにとっては待望の、そして垂涎の映像ですね。ただ、構成自体が22年前のものなので、少々作りが旧いかな。これはこれで記録として残すとして、純粋にスペクトラムの演奏を楽しみたい方には、別の行き方もある気がします。現存する映像素材で再構成できないものでしょうか。 もうひとつ、気になるのが、1曲目にクレジットされている、表題曲。 実はこれ間奏のコーラスだけなのでわかりにくいのですが、 『Never Can Say Good-bye』ではなくて、4thアルバムのタイトル曲『Second Navigation』ではないでしょうか? 他に指摘された方はいらっしゃらないのでしょうか。はて? とまれ、こんなイカシタバンド、後にも先にもない、って言っちゃいますよ。知らない方に、一度はお勧めの、早すぎた空前絶後のスーパー・ブラス・ロック・おちゃめバンドの貴重な映像です。ファンクファンもお聴きあそばせ。
1960年生まれの日本法制史・中世史家が2004年に刊行した100頁ほどのブックレット。本書のテーマをきちんと理解するためには、「中世」および「国家」の定義の検討が不可欠である。したがって、「そもそも日本史において独自の区分としての中世を立て得るのか」という連続と断絶の問題、あるいは「近代国家の要件をそれ以外の時代に遡及して求める方法は適切か」という問題が、まず学説史(歴史家の研究成果と問題関心との関連)の回顧を通じて批判的に検討される。結果的には、国家概念の不用意な濫用を避け、その都度の時代における主従制的支配権(関係の個別性)と統治権的支配権(全体の統合性)との相互作用を具体的に検討すること、その際回顧的に発見される政治・文化資源(「遺産」)の二次的利用の問題=社会の自己意識ないし政治的想像力の問題を検討することの必要性が主張される。以下、動線に沿った空間把握から面的な空間把握への移行、国境を越えて活動する人々への対応、蒙古襲来以後の神仏習合の政治的意義、民衆の法意識の高まりと古典主義運動・往来物の普及が論じられ、「眼前にあるものを繰り返し参照し資源としてその都度利用することによって、振り返ったときに古代から連続した伝統をたどりうる、しかしその実質においては新しい、近世の「国家」体制」の成立が跡付けられる。現実の複雑な歴史過程(しかも多様な主体の「想像力」の世界)と歴史家の認識の問題とが共に論じられているため、論述は複雑であるが、このテーマの検討に際して留意すべき重要な諸点について、学説史を具体的にたどって論じている本書からは、学ぶことは多い。私としては、多様な主体がそれぞれ独自の利害関心から多様な「遺産」を流用・序列化し、それらの行為が相互作用を及ぼしあって、相互に一定の距離(反統合の側面)をとりつつも「国家」を形成していく過程をより具体的に知りたい。
スペクトラムの中心メンバー。バンド解散後、ソロとしての第1段。かなり、力がはいっています。個人的にはスペクトラムの1stと並ぶぐらいに大好きです。シカゴのファンでありますから・・・・当然にこのスペクトラム、そして、新田には目は離せません!音楽がビジネスではなく、音楽として、成り立っていた頃の作品ですよね、これは・・・・今年の3月には新田 一郎のベスト盤が出るようです。本件が手に入りにくい昨今、こちらに、期待したい!結婚からかれこれ、20年を経過しています。妻と付き合っていた頃にLPとして、聞いた作品です。当然ながら、星は5つです。
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