だれでもが知っているアレクサンドロス大王の一代記。シリーズの中でも最も読み込んだ1冊でした。美しい図版とわかりやすい内容で楽しめます。アレクサンダーについてまず知りたい人は、この本で入門してみては?
劇場第一章の設定装備は、ほぼ再現されてます。 拘束具に付いて居るのは、ロケットやミサイルでは無く「自爆装置」です(汗)。 最初は頭デッカチで、細身に見えたのですが、ブリタニア側のナイトメアが甲冑の騎士だとすれば、格闘家か忍者の様な俊敏なイメージでしょうか?。 インセクトモードは蜘蛛か蟻で無く、バッタがコンセプトらしいです(コードギアスシリーズお馴染みのエンディング参照)。 こうなると同スケールのサザーラントやグラスゴーが、欲しくなります。
ゲーム自体が面白いのはもちろん、勢力の家族(一族)構成を見ながら、ここの兄弟関係はこうだったんじゃないかとか、勝手に想像しては楽しんでいます。そう言う私は歴女でもなくPCゲーム自体はじめてです。親子で楽しんでいますが、プレイヤーの技量や、選択によって同じ勢力でプレイしても全く違うストーリを見せてくれるところも楽しいです。 だんだん口数が少なくなっていく息子との共通の話題になってるし。さらに、子供の歴史、地理、英語(うちのは日本語版ですが音声は英語なので)の学習の興味を引き出すのに役立つことうけあい。うちのどら息子も、スマホで調べては、”この町いまでもあるー!”とか”ここは今どんな国になってるのかな?”なんていってます。こういう良作なら、家族で楽しむのもいいのではないでしょうか。 このゲームのおかげで私の生活も一変しました。面白くて役に立ついいゲームです。迷ってる方、絶対買って損はしません。おすすめです!
アレクサンドロス大王は、中肉中背、オッドアイ、黄金色の髪に縁取られた美しい容貌で、知力にも秀で、家庭教師は、哲人アリストテレス。戦いでは、連戦連勝。友人のへファスティオンとは同性愛関係にあった20歳で即位したマケドニアの王様。トランプのクラブのキングのモデルは、彼だということです。
仲の悪い父母や、王国の相続争いなかで、苦悩する王を、当時28歳のコリン・ファレルが、20歳から、33歳まで巧みに演じています。夫殺しの疑いのある強い母后がアンジョリーナ・ジョリーで、部屋に蛇を飼っていて、やたら腕に巻きつけていました。カッサンドロスが、ジョナサン・リース・マイヤース。想い出を紡ぎながら大王の業績を記させているナビゲーター役の晩年のプトレマイオス1世は、アンソニー・ホプキンスが、アレキサンドリアの海の見える白亜の建物の中でゆったりと演じています。
この映画は、多分、メアリー・ルノーの華麗な小説、アレクサンドロス三部作の1作目”Fire from heaven"と2作目”Persian boy"が元になっていると思われます。東征期間の長い年月を描いていて、歴史や逸話に詳しくないと、説明なしではわからないところが多く、例えば、バビロン入場で、後宮の女性の中に麗しい青年が出てきます。その後も、度々登場する彼が、"Persian boy”なのですが、何気ない画面に、実在の人物や、品物が発見できて、謎解きのような感じが味わえます。何度も見て、やっと徐々に理解できる深い奥行きを持っている映画だと思いました。
また、本筋とは全く関係ないのですが、アレクサンドロス大王が亡くなる直前にささげ持つリングですが、石の種類は?アレクサンドロス大王というと有名なのは、緑色のクリソプレーズのリングですが、色がオレンジがかっているので違う石と思われます。大王は、左手の中指に、プトレマイオス王は、同じリングを左手の薬指にしていました。何かここにも、暗示があるのでは。読みすぎでしょうか。
この映画の評価は両極端だ。最高か最低で普通はあまり無さそう。そして最高と思う人は現時点では少ないはずだ。DVD発売を機に少しでもこの映画を好きな人が増えることを願う。 この映画は詰め込み過ぎ、難解であるという点は否めないが(3時間で大王の生涯を描くのは難しい)、少しでも歴史的な素養があれば「おぉ」と思う点が多く散りばめられている。1回見ても楽しめるが予備知識の有無で鑑賞の深みは変わってしまう。ヨーロッパで支持され、日米では支持されなかったのは歴史的な素養の有無が大きかったはず。関連書を数冊読み映画館で何度か見た私も見落としは多く、DVDで早く見直したいと思う点もある。 コリン・ファレル演じるアレキサンダーは人間的であり過ぎた(彼の演技は素晴らしかった)。悩み、挫折し、苦しければ泣くし、弱音も吐けば部下を感情的に殺しもした。英雄像とはかけ離れてリアルである。そしてバッシングの一因ともなったバイセクシャルとして描かれた点。これは史実である。これらを無視せず敢えて描いたのは、監督が史実に忠実であろうとしたからだと思う。そこがグラディエイターやトロイなどとは大きく異なる点であり、一般受けしなかった点でもあろう。 難解ではあるが、この映画は繰り返し見るごとに新たな発見がある。娯楽作品ではない味わい深い映画を見たい人には、是非見て欲しい。
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