モーニングの年末合併号の綴じ込み広告をみて買ってしまいました.
1000円を超える価格はちょっとどうかと思いましたが,
これだけの漫画家さんがこの本のために旅をしたのだと考えると
そうかもしれないな〜と思わせる程,旅をしています.
読み終わった頃には鉄道に乗って,出かけたくなるのではないでしょうか.
(個人的には,大井川鉄道とその沿線が気になりました)
鉄でない人も,鉄だった人も,鉄の人も楽しめる内容です.
Jコミの環倫がよかったんで購入。
これもおもしろかった。
話がよくできている。
なんで話題になってないのか不思議。
いーじゃん。
2巻は出てないの?
このシリーズの良いところはまず読んで面白いところ。
読ませる本であるということですね。
読んでゆくうちに表紙の絵がなぜそれなのかの意味がわかってきたりと芸も細かいです。
そして前作と併せてもやっと普通の入門書一冊分の価格であることを考えると
お得感が非常に高い。
知識もアフタヌーンやジャンプで連載していた作者ならではの裏話も多く充実しています。
漫画界のお金の話ではどんな漫画を描きたいかによって選ぶ道筋の違いまで示しており
リアルな漫画家への道の指針となりそうです。
パースやコマ割りにおいては前作よりも著者自身が新しい技術に挑戦してゆく過程も語っており
学習する姿勢というものまで教えてくれているように思います。
体感時間については特に面白かったです。
後半のレース話辺りでドタバタしすぎる感じがしますが、車モノの漫画としてはガタピシまで力が抜けてる訳でもなく、WM・仁D・ODの様に”走り屋漫画”でもないのが新鮮です。事故の話も、悲劇としての重さや謎解きのバランスが良いのかスムーズに読み進められました。
絵の癖はありますが、個人的には悪い印象はありませんでした。車好きは、登場車種をみてニヤニヤしましょう(笑)
大きく分けて、一章は「脚本」について、二章は「デッサン」について解説してある、実践的な指南書。
一章は基本的な「脚本構成の仕方」に始まり、「主人公像の設定」、「魅力的なコマ割り」、「ギャグの描き方」、「ファンタジーの罠」、「各雑誌の傾向と対策」など、創作上の重要なポイントを押さえてあるし、具体例(作品名)を出しての解説が非常に分かりやすい。
二章はデッサン術についてで、「パース(遠近透視図法)の解説」、「ペンタッチのコツ」、「服のシワの描き方」などだが、これは漫画を描く上での基本的な知識ながら、けっこう高度な内容になっていて、昨日今日、漫画を描き始めた人にはとっては敷居が高いかも知れない。ただ、こうしたパースの概念を正しく理解しつつコマ割りを考える事が出来れば、相当なレベルアップに繋がるはず。
指南書として具体的かつ実践的な内容なので、とりあえず読んで損になる事は無い。
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