このシリーズ、ぺと子の関西弁と屈託の無い性格の魅力が、全編を貫きます。
そして、多様な属性の種族と、普通の人間とが、大きな軋轢もなく共存している平和性が、非常に良いです。
実社会には、排除の論理が、大きな壁になる場合もあります。
それが、徐々にではあるものの、特に、若い世代程、壁は小さくなりつつあります。
こんな事を、連想させられました。
シリーズ全体は、「共存」という点では、非常に未来志向です。
作品全体が、一定のメッセージを発しているかの様です。
それぞれのキャラクターは、意表を突かれる、個性に溢れています。
そして、何より、大変美しいラストシーン。
美しい映像と、のどかな雰囲気。
浸れます。
パッケージは真壁ぬりえ(ぬりえちゃん)ですが、この巻のメインは沙原ちょちょ丸です。
と言うわけでカッパ妹について語るべきなので、まず。
姉妹揃ってツンデレキャラということで良いんだと思います。
(↑間違ってない自信ありますw)
それと「妹コンテスト」を本気で実行する自治体職員も中々です。
ちょっとしかでませんけど、ぬりえちゃんの「一発芸」が非常に光っています。
ロードレーサーの魅力が丹念に描かれている感じです。
ロードレーサーにまつわる色々な人の人生の物語が綴られています。 三十代以上の大人向けな感じ。 後味の良い作品です。
ストーリー構成的に第5巻の第9話とこの巻の第10話が合わせて一つのストーリーなんですよ。
だから、どうせやるんなら、この二つを一つの巻に収録すれば、話が繋がり易くなって良いのではないかと思いました。
まぁ、放送話数の関係がありますので無理は言えません。
展開的に和賀君の出し方が上手いですよね。
今まで、オープニングとエンディングだけにちらっと出ていただけ。 本編にはほとんど出てこなかった訳です。
ほぼ3分しか出てこないのですが、実に印象深いキャラになりました。
そこだけでも十分な印象です。
しかし、第11話のいもてん「妹天国」は少々、狙い過ぎの感が否めません。
確かに「妹萌え」という文化は日本に存在しますが、そういう物ではないと思います。
まぁ、併せまして可も無く不可もなくというところでしょうか?
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