昨年市民イベントに出演いただいた縁もあり、「白い朝」をネットで聞いて購入してみました。予想通りとてもよいアルバムでした。FUNNY COMPANYの後に出た、ソロソロデビュー盤だと思うのですが、後の歌謡ロック的な印象はほとんどなく、肩の力が抜けた名曲ぞろいの名盤だと思います。普段は洋楽ばかり聴いている私ですが、音楽的なバックボーンもしっかりしていて、奇をてらわないバックのさりげないしっかりとした演奏も渋くてカッコよく、久しぶりに発見できた1枚でした。
今聞いても古さを全く感じさせません。イベント終了後会場を後にする際にお礼のあいさつをしたとき、派手な印象とは程遠い、桑名さんの素直で純粋な笑顔がとても印象的でした。阪神大震災から社会貢献なども積極的にされている、そんな彼本来の純粋な人間性がにじみ出たアルバムだと思います。
なかでも、「白い朝」「夜の海」「冬化粧」の3曲がフェイバリットです。 下田逸郎も聴いてみようと思います。
新しい発見があってわくわくします。
NHKTV,をみて今時ないアンニュイと毒気ととんがった感性、魔女ぶり?で買う気になりました。
井上陽水との取り合わせは意外と言えば意外、武満徹が惚れ込んだのは納得。
彼で無いと描けない&醸し出せない アンニュイなラブソングの世界。例えば 浅川マキ が 唯一無二の世界を作っているように、下田逸郎も またしかり、であり、ハマッた人は 永く根強いファンになると思う。本当は、”飛べない鳥、飛ばない鳥”のアルバムに 本来の彼の世界があるとも思うのだが、このアルバムの頃は 若い女性に より受けるポピュラー性を持たせた、ような気がする。いずれにしろ、セクシー、とか踊り子、とかにより 彼の名前が より広く知られていった訳であり、その意味では、まずは 彼を知る初めてのアルバムとしては、ベストかもしれない。値段も安いし!!笑。
千春さんは「ニューミュージック」の歌手、 として有名ですが、若い頃聴いたフォークへの 愛情がハンパではなく、 こんなアルバムが出ました。
さだまさしさんと対談して、 「僕はフォークブームとまったく関係ないから」 と返されてコケたそうです。
さて、選曲、妥当です。 変化球で来ない。 僕は個人的に、泉谷しげるさんの大ファンなので、 「春夏秋冬」のカバーは本当に嬉しい!!
しかも、やさぐれてからの泉谷さん風でカバーしてて、 やるなあ、千春さん。
決定打は岡林信康の「私たちの望むものは」 でしょう。
「フォーク者」、自白。完璧。
声が衰えたなんて、一部の声もありますが、 どーでもいーじゃないすか!? 人間誰しも年はとります。
そんな事より、いつまでたっても、 小細工無しの歌をうたう千春さんに喝采を!!
豊川海軍工廠の大爆撃が長崎と広島の原爆の間にあって意外とクローズアップされていないという事実は今回はじめて知りました。 その豊川が舞台です。そのため自治体などの協力体制もあり、爆撃や慰霊祭のシーンはかなり迫力があります。 また主役のふたり、秋吉久美子さんはこの映画が初主役で初ヌードらしい。下田さんは東京キッドブラザースの「黄金バット」などのミュージカルの音楽担当してましたね。この映画でも音楽担当です。 この上映まで長い期間かかったというのは映画をみればわかると思います。自治体の趣旨とちょっと違ったものになっていたのでしょう。しかし主人公の母が乗り移ってどうしても会いたい人に会う、という設定を「能」の形そのままに再現しました。最初と最後が対になっていると思います。魂はその人のことを思い出してくれる人がいるだけで永遠に不滅なんですね。素晴らしい。
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