海外版含めて数タイトル、スチールブックを持っていますが、コレクター心がくすぐられ魅力的です^^
とりわけこのビギンズは、通常パッケージのある意味衝撃的なビジュアル(海外のFive Starうんたらのくだりをそのまま日本語にしてしまわれた)にウンザリという方も多いようです。
そういう意味ではもっともニーズのある再リリースかもしれません。ちなみに海外版ビギンズのスチールブックもなかなかかっこよかったりします。しかも日本語つきです。気になる方は是非☆.comか.caのAmazonで^^
カッコイイ!浸れます。 ダークナイトより好きです。
これまでこのシリーズを手がけてきたティム・バートンもジョエル・シューマカーも好きな監督だが、クリストファー・ノーラン監督によるこの“新生”バットマン第1作も、かなり楽しめた。 もっとも、いつものハリウッド製アクション大作とはひと味もふた味も違って、バットマンが“誕生”するまでを、かなりじーっくりと描いている。その映像に集中できる環境、それこそまさに、映画館のスクリーンで観るために作られた作品といえる。140分ある本編の、およそ半分くらいまでバットマンは現われないので、じれったくなる人、中には眠ってしまう人もいるかもいれない(それは最初に観た時のオレだ!)。 しかしそれ以降は快調なテンポで、しかもいかにもなブロックバスター調とは違う、落ち着いた魅力的な語り口で進むので、かなり楽しく観ることができるだろう。 マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、ゲイリー・オールドマン(この3人は、今後レギュラーに?)、そしてリーアム・ニーソン、ルトガー・ハウアーと、脇を固める演技陣も個性派が大集合。 きわめて登場時間の短い渡辺謙だが、これは“特別出演”的な印象。ちょっとした表情やセリフまわしに「あぁ、この感じが求められて、彼はこの作品に呼ばれたんだな…。」と、ちょっと感動を覚えた。 音楽担当がハンス・ジマーとジェームズ・ニュートン・ハワードのふたり、というのも、いかにも豪華といえる。 まるで実写のような“空撮”を含む、ゴッサムシティの美術も魅惑的。
そして2008年の夏には、同じ監督、ほぼ同じメインキャストによる続編“The Dark Knight”の公開が予定されている。つい先日、若くして急死したヒース・レジャーが、ジョーカーに扮して最後の大暴れをみせてくれているはず。 大いに期待したいところだ。
これはかなり質が高いです。さすがハンス・ジマーと思いました。メインテーマがないとおっしゃられてる方もおられるみたいですが10曲目などいいテーマではないでしょうか!?あのテーマはなかなか作れませんよ・・・。派手さを求める人にはあまり満足しない作品でしょうが美しい曲だと思います。
追記: 今作品はHans ZimmerとJames Newton Howardという異質の有名作曲家2人によってCo-composedされました。これがどのようにスコアに反映しているか。 自分はZimmerの大ファンなので彼のクセは熟知していますが、Howardのスコアはほとんど聴いたことがありません。なのでZimmerの音楽から推測すると、トラック3、8、10のようなアクションはもちろんZimmerだと思います。 ただそう言ってもいつものとは少し違い、どの曲もダークさだけではなく独特のミステリアスな雰囲気を持っています。これがHowardによる影響ではないかと。彼の過去の作品を見るとそういうジャンルが得意なような気がします。 この独特なHoward音楽の上にZimmerらしさを加えることで、ダークでミステリアスかつ美しくカッコいいテーマ曲が生まれたのではないでしょうか。初代のDanny Elfmanの曲を一切使わず、評価が高い事実がこの作品の質を示していると思います。 ただ欲を言うと、Zimmerらしいスコアをもう少し収録してほしかったなと。。モノレールでの最後のバトルや、特に炎の中からアルフレッドがウェインを抱えて助けるシーンの美しい曲。
次作は2008年公開「The Dark Knight」。映画自体も楽しみですが、もちろん同じ二人によるCo-composedのスコアも期待しています。
ビギンズの音楽は二人の巨匠によるコラボレートで話題を呼びました。片方は100本以上の映画音楽を手がけ日本でも超人気のハンス・ジマー。もう片方はサスペンスやスリラーやディズニー映画にも参加しているジェームス・ニュートン・ハワード。ジマーとニュートン・ハワード(以下:JNH)は共にディズニー映画でも大人気であるのが共通項でもあります。 今までのバットマンシリーズはそれぞれ作曲者が変更になろうともメインテーマは必ず存在していました。しかしビギンズはどうでしょう。バットマンのテーマと呼べるテーマがありません。 ところが聞いてみるといつものようにメインテーマが流れてオープニングらしい匂いを感じさせる楽曲が必ず1曲目に来ていたのですが、ビギンズの場合、暗く悲しいテーマが静かに演奏されるだけに終わりました。どうしてなのか?とさらに考えてみました。 しかし答えは簡単なことでした。ビギンズはどういった経緯でバットマンになるかという作品なので、過去4作品のような冒頭からバットマンが登場するような映画ではありません。これが答えです。この映画も初めからバットマン登場では、ビギンズというタイトルも無駄になるし、経緯も全く無意味になってしまいます。それともうひとつ。今回はキャラクターよりも映像に合わせたスコアが多いため、メインテーマはあえて作らなかった模様です。今回のスコアはそれぞれのシーンに生えるスコアだということです。 今回はドラマが中心な為、アクション・スコアは少なめです。しかし美しいテーマは増えました。バットマンの映画自体暗いので飛び切り明るいテーマはないですが、過去作品にはあまり見られないタイプのテーマがビギンズにはあります。ブルースが不安と苦悩の中で生きていく様を描いたスコアは絶品で、非常に感極まるものがあります。この辺はJNHが描いているのでしょう。かといってアクション・スコアが全くないわけではなく、キリのいいところに上手く詰め込まれています。アクション・スコア担当はジマーだと思いますが、今回のスコアはどう聞いても「ラスト・サムライ」の延長線みたいにしか捉えることが出来ません。オーケストラとプログラミングされたパーカッションを加えるのは毎度のことですが、楽曲にさほどの変化が見られないため、あまり燃えることが出来ませんでした。 追加音楽も毎度のことのようにジマーの弟子がやっています。 「~カリビアン」で素晴らしいスコアを提供したK.バデルト、「スチームボーイ」や新作「アイランド」が控えているS.ジャブロンスキーなどです。 ちなみに国内版を買っても解説書は付いてきませんので、輸入版を買ったほうがお得かと存じます。
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