2月2日の午前6時から始まる1日を、なぜか、えんえん、リピートするしかなくなった、皮肉屋の気象予報士の物語。 ありがちな恋愛モノだろうから、お気楽に笑おう、と思っていたのに、泣きました。
閉塞した小さな田舎町で、なんのへんてつもない1日ばかりを繰り返すはめになったことを、主人公は嘆きます。起きても起きても、また「同じ1日」だ、と。それを聞いた、一緒に飲んでいた男が、ぼそっと呟きます。それは俺の人生だ、と。
努力をしたって報われず、結局「同じ1日」になることにやさぐれ、「世慣れた」ことで世渡りを、でも、やっぱりうまくいかなくて・・・たしかにタイムスリップしなくても、それが人生ですね。ストーリーに、予定調和な部分はたくさんありますが、ありがちな展開、とせせら笑えないのは、余計な台詞や余計な場面を削りに削った演出だからでしょうか。「次はこうなるだろう」と、わかっていても感動的、特に恋を表現する白い雪がとても美しく印象的でした。また、心理的にひとつの「山」を越えたあとの主人公が、本を読みながら満足げに周囲を見渡すときの、微かな笑顔が良かったです。
時々、初対面の、それきり会わないだろう人に対して、びっくりするほど親切なご老人がいらっしゃいますが「こういうことなのか・・・」と納得してしまいました。 天災や、身内の不幸などがあると、退屈な「同じ1日」が、もう二度と手に入らない、貴重な日々に思えることもあります。 また、退屈な繰り返しの「同じ1日」が、突然「雪の日」に繋がることも、きっとあります。 いい映画です。
すべての曲がいいですよ
ALI PROJECTの92〜97の間に発表された曲を集めたベストアルバムです。
廃盤になっている「月下の一群」「DALI」からの再録が多いので、この二つのアルバムを持っていない方にはとてもお買い得だと思います。
現在アニメーションにタイアップされている作品とは少し趣きが異なるかもしれませんが、一篇の物語のような歌詞と特徴的なメロディラインはやはりALI PROJECTならでは。独自の世界観を創り出しています。
好き嫌いが分かれるアーティストですが、好きな人はとことん好きになるタイプの音楽だと思います。
「禁断の遊び」や「聖少女領域」からALI PROJECTのファンになった方にも是非とも聞いていただきたい一枚です。アリプロの世界観が好きでたまらないという方には楽しんでいただける一枚ではないかと思います。
今よりもっともっとALI PROJECTを好きになって、これからも応援してまいりましょう!
収録曲(全14曲)
1.メガロポリス・アリス-MEGALOPOLIS ALICE
2.嵐ヶ丘
3.恋せよ乙女-Love Story Of ZIPANG
4.ビアンカ
5.月光浴
6.Nous Deux C'est Pour La Vie (雨のソナタ)
7.オフェリア遺文
8.舞踏会の手帖
9.ヴェネツィアン・ラプソディー
10.雪のひとひら
11.サロメティック・ルナティック
12.空宙舞踏会
13.エスカルゴ嬉遊曲
14.共月亭で逢いましょう
C.S&Nにニールヤングを加えて、C.S.N&Yになり発売されたアルバム。メンバーは当初ニールヤングの参加に反対だった。しかしニールヤングが持ってきた楽曲、「ヘルプレス」を聴いてその考えが変わったらしい。 収録曲も名曲ばかりで、teach your children(小さな恋のメロディのテーマ曲に使用された)、woodstook(ジョニミッチェルの名曲)、helpless(ニールヤング参加のきっかけになった)、our house(美しいコーラスワーク)、country girl(壮大な組曲)など。他にもアルバムタイトル曲のdejavu,1きょくめのcarry onとどれも聞き応えのある楽曲ばかりである。そのたくさんの名曲を収めたこのアルバムは、歴史的な名盤である。
ビル・マーレー主演のラブ・コメディ?と侮るなかれ!太鼓判つきのタイムスリップSFの傑作です!
皮肉屋の主人公(ビル・マーレーの得意な役ですね)は、お祭りのTVレポートで訪れた田舎町で、
豪雪にあい、足止めのため一泊。
目が覚めると、次の日ではなく昨日と同じ日、自分以外は皆、昨日と同じ行動をとっている事に気づく。
それから毎日、何回寝ても同じ日が始まり、明日が来ない。それがわかってるのは主人公だけ。
最初は、面白がって、いたずらし放題だが、永久に明日が来ないので、
仕事で同行したアンディ・マクドウェルと恋人になりたくても、
1日経つと元の木阿弥で、一向に親しくなれない(1日しか接近できる時間が無いため)。
果たしてこの無限ループから抜け出すことは出来るのでしょうか?
藤子不二雄(F)氏の漫画にありそうな話ですが、
主人公が、毎日同じ行動をとる町の人たちに次第に関心を寄せていく過程が、
いくつかのエピソードを交えて描かれていくのが面白くて、感情移入してしまい、
自分自身もその毎日に入り込んで暮らしているような気分も楽しい。
なかでも、その日のうちに死ぬことが、自分にだけはわかっているホームレスを助けたくて、
毎日毎日奔走する話は、感動的です。
観ると、ちょっとロマンティックで心温まる話になってます。
劇場とビデオで何回も観ました。
自分の中では、「ラン・ローラ・ラン」「リバース(劇場未公開)」との3本立てで、セットになっています。
さらに余談ですが、TV「新スタートレック・ネクストジェネレーション」でも同じアイディアの話がありました。
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