第一話を観た時は意味がわかんなくて「なんじゃコレ」状態だったんですが、 話数を重ねる内になんとなく大好きになっていました。
原作を読んでから見直すと原作の魅力である空気感や水彩画みたいな画風、ストーリーの流れ等 を映像化しようとする(した)努力と苦労が窺えます。
風景の色合いも綺麗でこの作品の独特の魅力ですね。
あと第5巻と第6巻の10、11話はTVでは一話にまとめたダイジェスト風になってたので TVで好きだった人は買うかレンタルして観ることを強くオススメします。
本当はBOXで買いたいのですが内容的に出そうにないかな〜と思い買っちゃいました。
全話を通して良い作品でした。かるたのことは全く知りませんでしたが、心の琴線に触れる奥深いものだということがわかりました。そして、努力し、苦悩し、涙して、それでも前向きにかるた道を歩んでいく千早の熱意とかわいさがにじみ出ていて、心を打たれました。そっと抱きしめたくなるほど愛おしい千早に乾杯。
ある郵便物を受け取ってから元気がないウィーン(あだ名)。一方合唱部は学園祭に向けての準備のため金策に苦慮していたところへ、商店街でのあるバイトの話が持ちかけられて――
9〜10話の主人公はウィーンです。これまで癒し&ボケ担当だった彼が熱いです。合唱部があるバイトを行いますが、「ウィーンが超乗り気」と言えばどんなバイトかは容易に想像がつくでしょう。最初は(ウィーン以外の)メンバには気恥ずかしさがありましたが、不思議なもので一度やってしまうと慣れてしまうもの。それは視聴している側も同じでした。「仲間と一緒にやる」ことの楽しさが伝わってきます。途中から紗羽の母までも参加している様子には笑ってしまいました。
どんどんサマになっていくメンバーの決め台詞、ラストの英雄的行為など、前巻と同じくあそこまでやり通されると逆に気持ちがいいですね。他にも商店街の皆さんとの交流など、相変わらず心温まるものを感じます。個人的には合唱シーンが少なかったのが残念でした。
他のレビューの方のご意見、商品紹介でもありますが、マッドハウスによる「アニメ」としてのクオリティーが圧倒的と思います。
アニメ化は、明らかに零細企業体である作家とアシスタントさん、編集で作る漫画に比べて、圧倒的に巨額の投資です。
それに見合う付加価値がどの程度見こめるかが勝負となると思っていますが、
この作品については、キャラデザ、かるたの飛ぶダイナミクス(これを利用した演出)、緩急、緊張感、音響、音楽、映像美、すべてが本当に圧倒的クオリティーだと思います。音声付き動画だからこそできる演出が凝縮されていると思います。
すでに OA を録画して、様々な場面を何度も見なおして涙しました。
私の中では、今年一番と言って良いクオリティーと思います。
第1話の劇伴の入りで、すでにこのアニメは只者ではないと思いました。音楽の山下康介先生は、このアニメで初めて知りましたが、只者ではないですね。
なお、商品としての Blu-ray についての個人的予想を書いておこうと思います。
他の幾つかのアニメに比べると、特典は最小限にして、価格を抑えているスタイルですね。
日テレ枠ということで、コマーシャルを中心とした一般向けの収益モデルなのでしょう。
「君に届け」はおそらく女性ファンへ向けて相当の売れ行きを示したものと想像しますが、本作品の公式サイトなどからは、そこまでの商品ビジネスの香りはしませんね。
UHF 系統だと、その枠のコマーシャルはほとんどアニメ関連であり、トータルで Blu-ray などの売上で採算を狙うものと思いますが、本作の場合は明らかに OA がひとつのビジネスのピークと思います。
ということもあり、OA のクオリティーがすでにあまりに素晴らしすぎることもあり、Blu-ray でどの程度の品質上昇があるのかわかりません。
が、もしくは、さらに極限のクオリティーを体験できるかもしれません。
予約しましたので、楽しみです!
なお、自分は劇伴と ED に痛く感動したので、探したのですが、両方とも公式サイトあたりからでは情報がありません。
ED については、mora での TV サイズの配信のほかは、CD とかの情報も見当たらない。本当にこれだけ秀逸の ED で商品化しないのは、今日珍しいと思います。
「ちはやふる」オリジナル・サウンドトラック&キャラクターソング集 第1首と、Amazon の方に、先に情報があるというのは、いかにも商品ビジネスについてはそれほど真剣でないことを感じます。
しかし、もしくは、サントラも、ED も、単独での価値よりは、作品との融合で最高の付加価値が見出されると考えての措置かもしれません。実際、それくらい完璧と思います。劇伴も、感動的でありながら、前に出過ぎず、あくまでも background としての役割を従前に果たしているし、すでに多くのエピソードで、他の幾つかのアニメ同様 ED への入りが秀逸です。
まとめると、総合芸術としてのジャパニメーションの最高傑作であると言えると思います。
これまで、テレビ・コンテンツにお金を支出する習慣のない一般の層の方々も、万一このレビューをご覧になることがあれば、
この作品をきっかけにジャパニメーションのスポンサーになることを検討されてみてはいかが?
幸い、おそらく日テレ枠ということもあってか、価格が他の UHF 深夜アニメに比べると激安の部類に入るので、OA で作品を気に入った方は、寄付の意味でも買っていただければ、アニメファンとしてはうれしいです。
本編については、ネタバレになるので全く書きませんが、 すごく面白いアニメです。 最高に面白いです。
原作も読んでいますが、早くアニメ2期が決まってほしいですね。 日本テレビさん、お願いします。
vol.5は、本編と別ディスク(DVD)で、特典映像の 『ちはやふる特別イベント「瑞沢高校かるた部??冬の大特訓合宿!! 〜バレンタイデーにやっくんは来ない〜』が収録されています。
これが素晴らしく面白いです。 こっちも最高です。ネタバレは書きませんよ。
(ひと言、かなちゃんの声優・茅野愛衣さんは、 かなちゃんのイメージにぴったりでした。 浴衣姿が可愛かったですよ。)
「ちはやふる」テレビ放送のない地域に住んでいるので、BD買っています。 2期があれば、全国放送してほしいですね。
追記 6月上旬、2期が決定しましたね。嬉しいです!
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