2006年にリリースされたマンサンのベストアルバムが、2年の時を経て、まさかの国内盤発売。しかもPVやインタビューを収録したDVD付き。
CDには全シングル曲や、幻の4thアルバム(2004年にアルバム未収録曲などを含んだ『Kleptomania』としてリリース)の曲も収録しており、内容は申し分なし。
DVDにはポール・ドレイパーと、ドミニク・チャドが結成から解散までを語ったインタビューも収録されているとのことなので、期待大。
何故解散から5年を経ての(国内盤)リリースになったのかが気になるところだが、今後の活動再開への布石となるのを期待したい。
UKバンド「Mansun」の初来日にあわせて、「東芝EMI株式会社」より1996年10月23日に発売された、
日本独占発売のスペシャル・ミニ・アルバム「Japan Only EP」(品番はTOCP-50019)。収録曲は全8曲。
1.「Stripper Vicar」、2.「An Open Letter To The Lyrical Trainspotter」、3.「No One Knows Us」、4.「The Edge」、
5.「The Duchess」、6.「Take It Easy Chicken」、7.「Drastic Stargeon」、8.「Moronica」。
内容としては、UK本国で発売した3rd. Single「Stripper Vicar(Three EP) CD2」、3rd. Single「Stripper Vicar(Three EP) CD1」、
2nd. Single「Two EP」の収録曲を1枚に編集したお得な作品。一度聴くと、リピート再生して何度も聴いてしまう。
未収録になったのは、3rd. Single「Stripper Vicar(Three EP) CD2」に収録の「Things Keep Falling Off Buildings」と、
2nd. Single「Two EP」に収録の「The Greatest Pain」の2曲。
輸入盤のSingleとは違い、ジャケットに解説と全8曲の歌詞・対訳が記載されている貴重な作品。
発売時には、バンドのメンバーは、Paul Draper、Dominic Chad、Stove King、Andie Rathbone の4人構成。
つまり、バンド解散時のドラマー Andie Rathbone がバンドに正式メンバーとなり、やっとバンド体制が定まった。
10月31日に初来日し、11月3日(日)に特別来日公演(ショウケース・ギグ)として、東京の渋谷Club Quattro で、
チケット限定500枚で公式ライヴを行った。Andie Rathbone にとっても、初の公式ライヴ。
翌日の4日(月)に池袋HMV にてトーク & サイン イベントが行われ、約800名を動員し、パニック状態になった。
このイベントの模様は、Best Album の DVD に収録のドキュメンタリーで、この当時の状態を視聴することが出来る。
1曲目からブリティッシュベターな人はちょっとした興奮を覚える でしょう。空間の広がりを感じさせる、スペイシーな感覚がアルバム 全体を包んでいます。 ところどころロックらしからぬ、ポップな曲が多少耳障りな感じ がするひともいるでしょうが、メロディーのよさはそれを超えています。 また、ところどころ、ラルクのHydeっぽいです。ヴォーカルが。 「アイム・イン・ザ・ワイルド・オープン・スペース」などは、 シンプルなフレーズを何回も繰り返しているのですが、アンサンブルが どんどん広がってゆき、聞き手を飽きさせません。 古きよき90年代のブリティッシュ・ポップの教科書みたいです。 洋楽の入門としても、激しくおすすめできます。
見た目でアイドルバンドかと思っちゃうけど、やってることはアイドルとは程遠いかとw
ポップなんだけど難解な曲ばかり。けど難解、と言い切ってしまう程難しいとも思えない。
ある意味スケールはデカイ。けど、壮大とか荘厳っていう感じではない。何て言ったら良いのやら・・・。
破壊的な転調の連続で、先の予測出来ない音楽。
そしてポールの声が無きゃ、この陰鬱ポップ(謎)な雰囲気は出せない。このくどさがイイ。
Negative、Fall Out、Witness To A Murder辺り大好き。
特にNegativeの変奏振りにはハマる。2曲分聴いた気分。
当時の流行に乗っ取った、ダンサブルでチャラチャラした感じのアルバムだと思われがち(実際そういう面もあるんだけど)であるが、実はその完成度はSIXに劣らない。シングルだけだと分かりずらいが、実際マンサンというバンドは過去の偉大なアーティスト達の影響を随所に感じさせる(そして完璧に消化している)。Brian EnoのBaby's On Fireや、ParliamentのTogetherといった楽曲をネット上か何かで聴いてみるとこの作品をもっと楽しめるかも。
そして、このデラックス盤にはあと二枚ディスクがついてくる。過去のB面曲やライヴからかき集めた音源がほとんどだが、その中でも目玉は既出曲のアコースティックヴァージョンだろう。いずれも素晴らしいアレンジで、個人的にはDark Mavisがかなり好きだ。
コレクター向けなのでいきなり聴き始めには勧められないが、このバンドの音楽性にピンときた人はまず買って後悔はしないはず。
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