この作品のシーズン1の最終話を観たときに微かな違和感を感じた。時代設定が大幅に飛ぶからだ。何故シーズンエンドにその様な形を持ってくるのかが疑問だった。シーズン2は制作しないような終わり方だったからだ。ところがシーズン2が制作された。どうするのかと思って観ていたら、その全てが見事に繋がった。特に再びシーズンエンドに時代背景を近未来にする形で。
このことからも本作を鑑賞の際、そのストーリーの全てを堪能したいのであれば、シーズン1から観ることが大前提とされるであろう。それでも他のシリーズと違ってそう長くは無いので難しいことでは無いと思う。制作打ち切りを知らされる時期の都合上、どうしても尻切れトンボになってしまうケースが多いアメリカのテレビシリーズで、この作品は完璧なエンディングを迎えている。すっきりとした終わり方を望む向きには非常に喜ばれるのではないだろうか。個々のエピソードも十分に面白いが、やはり一つの物語として観て頂きたい。
まずこの作品については、ジョス・ウィードンの天才的な能力が見事に発揮されている。そのストーリーの奇抜さと緻密さ、そして思いもよらぬ結末に驚愕すること間違いない。
ジョスといえばFOXで苦汁を飲まされたことがある。Fireflyがそれだが、エピソードは未放送分も含めて14話で打ち切られたにも関わらず、ファンの要望で後に映画まで制作された幻の名作である。本作をシーズン2で終了させるのはそんなことに対する皮肉でもあるのか、突然の打ち切りは御免だよとばかりに、あらかじめシーズン2までしか作らないことを決めていたのが想像できる。しかもFireflyのウオッシュとリバーを出演させることによって、尚更そんな気にさせる。
ふと考えるとFOXではE・ドゥシュクもトゥルーコーリングをシーズン2で打ち切られた経験があった。本作においては、彼女もまた同じ考えだっただろうか。いづれにせよ、彼女の体当たりといえる演技もこの作品の見所である。
ドールハウスはアクションやロマンスが多く見受けられる。ただそれが他の作品と違って何故かいつももの悲しい。この現代社会における人間の葛藤を垣間見ているようで共感できる。今笑っている自分は本当の自分なのか、何故悲しくもないのに涙が出るのか。そしてシーズンフィナーレを迎えた時、全ての事実を受け入れ前進するしか無いことを再認識する。
そして心地のいい場所で眠りにつくことが、唯一許された現実逃避の時間なのだ。
お気に入りの一枚!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
分島花音狙いで買いました。分島花音の特徴、チェロが弱い感じがするのと、どうにも電子音っぽい。
アンドロイドでもロボットでもなく、本物の人間の記憶を消し
金持ちや大企業のクライアントの要望に応じて
色々な人格を脳に刷り込むという、闇の組織「ドールハウス」
まずその新感覚な大胆な発想にまずビックリします。
どんな人格にもなれるので、昔のアニメの変身もののキューティーハニーみたい?!
ある時は妻を失った金持ちの妻の代わりや盲目でカルト集団に潜入、SMの女王様・・・etc
本当に毎回エリザ扮するエコーのコスプレが可愛かったり、セクシーだったり
それだけでも楽しいです。
そして、データーにも存在しない失踪者が「ドールハウス」の
アクティブになっていると確信を持ち真相を暴こうと執拗に追い続けるFBI捜査官のポール・バラード。
テンポのいい展開なので一度観始めると止まらない位で、中盤からはエコーの記憶が戻り始めたり、
何者かがアクティブを使ってポールに接触し、「ドールハウス」の実在を知らせたり、
それが誰なのか、どんな目的なのか
秘められた謎が少しずつ明らかになっていきます。
前者の方もレビューしている様にジョス・ウィードン氏がエリザの為に作った様な作品で
エリザ本人もジョス・ウィード氏から「エリザのその目がいいんだよ」と言われたそうで
かなり思い入れが強く、アクションシーンも(当然スタントも入っていますが)見ものです。
全米では受けが悪く、視聴率が悪く中途半端で不本意な打ち切りになった
エリザ主演の「トゥルー・コーリング」でしたが、私的には好きだったので「はぁ??」と思い
エリザ初め出演者達が本当に可哀相でした。
同じ様な感じの「ゴースト〜天国からのささやき〜」は受けがいいのに何故?
アメリカと日本の受け方があまりにも違いすぎますね。私は両方好きですが。
あの垂れ目具合が何ともいえずキュートで愛くるしいエリザ。
この作品で何とか返り咲いて欲しい!!
でもこんな闇組織が実際にあったらこわいなぁ〜・・・。
斬新なアイデアに☆5つです!!
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