見てるのがつらくなるほど庶民の貧困を描き切っていると思う。 3話の主人公の少女時代を回想するシーンでの子役の演技にはグッと来た。 家庭が崩壊する男の家でも男の子が不憫に描かれていて、貧困問題が子供に及ぼす 影響に胸が痛くなる。 近年、観光地に行くと資料館などで再現された長屋や民具が展示されているのを見て 「素朴ぅ〜」とか「癒されるぅ〜」とか言う若者を見ると、「今井作品を見ろ!」 と怒鳴りたくなると同時に現代日本の豊かさをありがたく思う。
若く美しい、前途ある女性が周囲の憎嫉によって自殺に追い込まれる。彼女は妖術を使う祖母の手によって蘇り、毛むくじゃらの吸血魔と化して復讐に赴くのだった。 主演は大女優・池内淳子。当時新東宝に所属していた池内は社長・大蔵貢の反対を押し切って結婚。それが破れて戻ってきた池内に用意された役が、この吸血魔の役だった……というのが定説ですが、嫌がらせをするんだったら最初から起用しないでしょう。ある意味、女優・池内淳子の覚悟のほどを感じさせる鬼気迫る作品で、テンポの良いストーリー展開と併せて、観て損のない作品です。 ちなみにこの作品、映画公開後に池内淳子によってフィルムが焼却されたとの噂が広がりました。それぐらい長い間、まともに観る機会がなかった作品なのです。
令丈先生と石崎先生の夢のコラボ?
何人かの先生方が書いた短編集はあったけど、これはお二人がメール(基本的に奇数章を石崎先生で、偶数章が令丈先生が書いたそうです… これはサイン会で仕入れたネタです!)をやり取りしてひとつのお話を作りあげたそうです。
楽しいストーリーですいすい読めちゃった!おもしろかったよ〜
ほかにも青い鳥文庫大好きな人には、たまらない人気の先生方の短編が… 朝の読書タイムにちょうど良いと思いますよ。
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