オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団による「惑星」で、1975年12月の録音です。 演奏は至って明るく重厚で雄大なもので、オーマンディはブリリアントなオーケストラ を自在かつ天衣無縫に指揮しています。火星の下から突き上げてくるような重厚さ、 木星の明るく快活な雄大さ、土星の深遠さなど、どの曲も魅力いっぱいに表現されて おり、もはやこの曲の定盤いえるでしょう。経営上も厳しいクラシックCDですが、 発売以降、廃盤になることもなく何度も再発売されてきたことも、その魅力と価値が 不変のものであることを傍証しています。木星の演奏は非常にすばらしい。音響面や ゴージャスさを前面に押し出す演奏が多い中、曲の内面からその輝かしさを表出させる ことに自然体で成功しているオーマンディとフィラデルフィア管弦楽団の能力にも注目 です。一聴をお勧めします。
'00年刊行の書で、なんと天体の逆行(及び留)現象だけの為に400頁を費やしてい
るのだから驚きの一冊だ。著者エリン・サリヴァンErin Sullivan氏はカナダ生まれ
で'88年から10年間、ロンドンで占星術の研鑽を積まれた方である。
冒頭謝辞で著者は、かの心理占星術の重鎮、ハワード・サスポータスHoward
Sasportasをはじめとする多くの人物に感謝の意を述べ、続く導入部分では、逆行と
は太陽系のシステム全体でのできごとであり、本書はその原理を順序立てて説明を行
うので、お気に入りの天体の逆行にかんする箇所の拾い読み、と云った形でなく最初
から最後迄、順序通り通読する事を私達読者に促している。
PART 1「逆行:どのようにそれは働くか」2.「太陽とネイタル逆行天体」中では、
太陽中心のヘリオセントリック的観点からは、逆行という現象は存在しない、それは
あくまでジオセントリック的観点から生じるものであり、地球中心観点から生じるエ
ゴの発達であるとし、この発想に基づき"geo"centricを"ego"centricとアナグラムで
言い換える事も可能だとしている。
PART 3の6.「外惑星のサイクル(逆行シンドローム含む)」中では、太陽と外惑星
とがヨッドやグランド・トライン等、複合アスペクトを為す際、火星以遠、外惑星は
逆行になる(火星除く)とし、それらアスペクトにかんする説明を、天体が逆行して
いる点にも留意しつつ、説明している。
レヴュアーいわく、この観点からアスペクトを説明するさまをみると、著者は恰も
古典占星術に通じた人物の様に、アスペクトを動的に捉えつつネイタル・チャートの
持ち主の人物像に深く探りを入れるという、独特の手法を有する人物であるかのよう
である(例…太陽と火星以遠天体がオポジションなら、その天体が必ず逆行になる事
を踏まえアスペクト解釈を行う、等)。
一番下のコピペしてる人、音楽知ってる人が見たらあんた馬鹿にされるよ。
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