著者にはアンチが多いようで批判的なコメントをよく目にするが、この手の本は他にないので続いて欲しい。 もちろん、他の方が言うように予測や分析が外れているところも散見されるが、全部が全部外れているわけでもなく、一人の野球オタクの意見をまとめたものとして十分面白いと思う。 そもそも個人的には、選手の未来像や順位予想などはプロ野球出身の解説者でもそうそう当たるものでもないと思っている。 テレビ中継なんかを見ていても某T氏や某K氏など、検討外れな事をどうどうと言っている解説者がいくらでもいる。 それを思えば著者はよく分かっている方で、独自の見解を語っている以上多少の偏りは仕方ない部分もある。 それよりも、週刊ベースボール等の雑誌に開幕前に掲載される戦力分析よりも、いくらか突っ込んだ分析をしているのがいい。 またチーム作りについての分析などは、そこそこ的を射ていると思う。
ただし、あくまでも一個人の見解をまとめた本、だという事だけは認識した上で購入を検討した方がいいとは思う。
日刊スポーツの高校野球ノンフィクションシリーズ。 2010年春発行ということで、2009年に活躍した学校が多くでてきます。 夏準優勝の日本文理、春準優勝の花巻東、それから横浜隼人。
個人的に、イチオシのエピソードは第4章の智弁和歌山・鈴木幸雄投手コーチ。 元プロ野球選手、執筆時78歳の老コーチが智弁の高嶋監督とタッグを組み、 一時は代理監督までつとめることに。 野球人生とは面白いものですね。
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