キャリバーのジープ形体(変形しません)と、おまけ的なモザート銃・パワードスーツ2種類のキットです。なぜか箱・説明書のどこにも記載されてませんが、キャリバー本体のパーツが2台分入ってますので、2台作れます。が、モザート銃は1個分なので、同一仕様では2台揃えられません。パワードスーツは、肩・足の付け根だけでの可動と1/72サイズもあって、食玩やガチャガチャのような印象です。 キャリバー自体は、接着・塗装必要ですが、結局はただの車なのですぐ作れます。出来はまぁまぁですが、車輪を一本のシャフトで前輪・後輪それぞれ左右を繋ぐだけで、ステアを切れませんので、気になる方は個別に車輪を繋ぐ改造が必要です。値段からすると割高な、「まぁ、こんなものかな?」って感じのキットです。
呆れてしまう事も数あれど、おもしろくてエッチで愉快な自伝であるとともに、卑
屈に露悪的なさらけ出しをおこなうことで、実は自分は善良ないいやつだと世間に
自己弁護する書でもある。
この自伝を特徴付けている最大のポイントは、クレッチマーも述べているルソーの
被害妄想である。「人なつっこい人間でありながら、万人一致の申合せで人間仲間
から追い出されてしまったのだ」彼は、いつも誰かに追跡されている、周りに陰謀
が張り巡らされている、迫害されているという妄想に囚われており、そのため
ヒュームをはじめ彼を支援してくれる人間と悉く仲たがいをしてしまう。この「告
白」の目的のひとつは、善良な彼ルソーが如何に迫害にあっているかということを
周囲に訴えかけるためであり、だからルソーは色々なところで恥ずかしげもなく人
前で朗読しまくる。しまいには朗読の禁止を警察にうったえた人もいたぐらい。
そんな「告白」なのだけど作中の白眉は、彼が十代で出会ったヴァラン夫人とのこ
と。ヴァラン夫人との七年間は彼にとってもっとも幸福な時期だったし、読む手の
自分にとっても一番好きな箇所で、且つルソーをうらやましく思った数少ないとこ
ろでもある。
前著「人類不平等起原論」での考察をさらに詳しく展開した、1762年発表の著作。
内容は、「人類…」での立場を基にして、自然状態から公民状態(社会状態)への移行の際に個々の社会構成員が「社会契約」を結び、自分の自然的自由をいわば供託することで社会的自由を手に入れるという考え方を示す。供託された自然的自由の総量は主権として、国制を形成・維持する際に機能する法にとっての生命力となること、主権が個々の構成員にとって一般意志として表象すること、主権が法の制定と執行を通じて政府を形成することなど、いわゆる民主政治における主権、国家、政府、社会、人民などの公的な役割についての仕組みとはたらきが、共和国人民としてのルソーの立場から語られる。
ここでの議論の下敷きになっているのは間違いなくモンテスキューの「法の精神」で、基本的な枠組みについては、ルソーはモンテスキューの成果をほとんど丸々戴いている。モンテスキューが用いた図式についての継起的脈絡をより詳しく考察して記述したのが本書の内容だ、と言えるかもしれない。しかし重大な違いは、モンテスキューが君主制の有効性について数々の点を見出しているのに対して、ルソーは共和制擁護の立場から君主制の欠点を大きく取り上げ、共和制の欠点については小さく取り上げているところにある。「法の精神」と本書を読み比べてみると、モンテスキューとルソーの違いがよく分かるかもしれない。
読み進めてみると、前もって抱いていた「過激な共和主義者」というイメージとは異なっていて、国家、主権、政府といった存在に十分リスペクトを示しているので、保守と革新、どちらの側の人にとってもある程度納得できる内容だと思う。例えば「一般意思の無謬性」は、社会の構成員がすべてそれの下にある限り成り立ち、誰かがそこから離脱して生きるならば無謬性は失われる、という記述は、理論的に対立していると思われているエドマンド・バークの意見と両立できるものだと思う。(バークが立場的に本当に対立していたのはヴォルテールやディドロではないか。)この書物のどこに力点を置いて読むかということで、保守主義者と革新主義者は互いに自らの擁護者としてのルソーを読み取れるだろう。全体主義と無政府主義以外の全ての社会思想にとっての公分母になれるだろうと思う。
国家と政府と一つの政党との一体化が長年続いている状況の中、改めて政治制度について知りたい人にとってまず読むべき一冊。
再販されたのは知っていましたが、なかなか手を出せずにいましたが いざ買って組み始めると楽しい! よくできたキットですよ、でも少し難点も仮組みしておかないとあわないパーツがあったりします 今の技術で作られたキットではないのでしかたありません でも、それもプラモデルを作る楽しみだと思えます 久しぶりに楽しく作らせていただいてます 完成は年末予定です ドルバックを知っているならオススメします 初心者向けではないですが...
ルソーの解説本としては非常に新しく、それなりにまとまっていると思います。ルソー自身がけっこう支離滅裂なので、解説者は大変だろうと思います。では。
|