1994年リリース・・・1977「PLAY ME OUT」以来のソロアルバムになるはず。日本ではゼロコーポレーションからでていたので、国内盤はこまめに中古屋で探すしかないと思います・・・輸入盤もなかなか入手困難な模様。ジャケットを見ると、枯れた音がでてくるかなあという印象でしたが、基本的に元気なロックを聴く事ができます・・・彼の声が好きな方であれば、十分満足出来る仕上がりです。バックを固めるのは、ジョンレヴィン(B)・イアンホーグランド(Dr:ボーナストラック2曲)・ミックミカエリ(Key)・トーマスラーション(G)・エリックボーイフェルト(G)・ヘンポヒルデン(Dr)と言う北欧勢・・・ヨーロッパ&シックスフィートアンダーのメンツが、中心になっているようです。ここまでくれば、ジョンノーラム(G)あたりにガッツリ弾いて欲しかったですね・・・基本的にギタリストは職人に徹しているので(笑)、グレンのボーカルを引き立てるプレイに終始している印象を受けますね(これがプラスに働いています!)。それにしてもこの人は、歌がとにかく上手い・・・いろんなミュージシャンが共演したいわけだ!!ボーナストラックは、本物による(笑)セルフカヴァー・・・まんまです(笑)!!見かけたら、入手して損はないですね。
スティーブ・タイラーの声はやっぱり誰にも真似できないけど、エアロの楽曲をこうして他の角度から聴いてみるのも悪くないなぁ~ でも、エアロはスティーブあってこそだって改めて思った。
チャド・スミス、JJ・マーシュとのトリオ編成で制作された作品で、演奏がとてもパワフルでグルーヴもあり、しかもヴォーカルも上手いというまさに「ハード・ロック」な1枚。
ファンクだとかソウル寄りの作品というわけでもなく、フリーやバッド・カンパニー、トラピーズあたりが好きな人なら普通に聴ける。ディープ・パープルの雰囲気も少ないが、これはこれでいいと思う。
ま、1、6のようにレッド・ホット・チリ・ペッパーズを思わせる曲の存在が鼻につく人はいるだろうけど、他はグレンらしい曲で占められており、違和感はない。2、6、10のようなドライヴ感のある曲やゆったりした5、ジャム・セッション風の8がオススメ。
2006年発表。何やら蒸し暑そうなジャケが、濃厚な作品内容を物語ってくれています。ここで聴けるのは、もはやパープルでもHTPでもない、他ならぬ、グレン自身の渾身のロックです。チャドやJJとの濃密な時間なしには、成り立たなかった作品でしょう。
よく前作の延長線上の作品と言われますが、より多面多彩で、あふれんばかりに流れ出るような、高揚感のあるに深い音楽となっています。私の中では、ヘヴィ・ロックの名作「ソウル・ムーヴァー」とはあくまで別な、新たなる段階の作品です。
参加メンバーは、
グレン・ヒューズ:ヴォーカル、ベース、ギター チャド・スミス:ドラム、パーカッション JJ・マーシュ:リード・ギター
以下ゲストです。
ジョン・フルシアンテ:ギター「ディス・イズ・ハウ・アイ・フィール」のみ マーク・キリアン:キーボード、ストリングス・アレンジ
もろ、レッチリみたいな激しいノリの曲もありますが、サウンドは微妙に変わっても、あくまで主役は、グレンの自然で味わいのある歌です。今回は、無理に声を張り上げたり、引き伸ばしたりしないのは、好感が持てます。ヴォーカル・スタイルがハードロックだけでなく、よりさりげなくやさしく内省的感じになっています。
それと今回は、グレン自身がかき鳴らすアコースティック・ギターと、マーク・キリアンのどろーとした、キーボードがなかなかイイ隠し味になっております。
フルシアンテ参加の曲は、かつてなかったタイプの60年代のフォークソング風サウンド。フルシアンテの高揚感のある、サイケ&フラワーなギターとグレンのヴォーカルが原色美のサウンドを作り出しています。
昔からのグレンのファンの方、全てがこのアルバムを気に入るかわかりませんが、円熟の極みに達した、彼の深い歌声と、シンプルで熱いバンド演奏は素晴らしいの一言です。
約10年前のライブ音源を今リリースするという時代的な意義の有無はさておき、少なくとも演奏した側である彼ら自身が、これを公表したいと思うほどの出来であったことは間違いないだろう。そして、それは実際に聴いてみると実感できる。
ボニーラの創作活動に、エマーソンとヒューズが客演する形で加わったという経緯があるので、エマーソン以外にキーボードもいるし、ヒューズはヴォーカルに専念(ベーシストは別にいる)というバンド形態になっている。
しかしそこは、ちゃんとこの3人にスポットライトが行く構成と工夫があり、聴かせ所は満点。エマーソンのはじけっぷりは勿論、ヒューズの歌手としての力量のほども「青い影」の秀逸な解釈などで聴きほれるほどだ。また半数以上をしめるボニーラのオリジナル曲もなかなかの出来なので、決してELPのファンでなくとも楽しめるはず。
ただ、私自身もELPファンなので、ヒューズがどうELP作品を解釈するのか、などが楽しみなはず。ちなみに「タルカス」は「戦場」を除くほぼ全編を16分に渡って披露するという力の入れよう。そこに挑むヒューズの歌声は静謐で上品なグレッグ・レイクとは違った解釈を与えるが、これがなかなか。ボニーラのギターアレンジもいいし、再結成ELPとは違った魅力に溢れている。
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