ロマンスやCRASHといったヒットシングルもいいけどアルバムの曲ではfantasia が最高!そして伝説へ も面白い
たまたま講演を聴く機会があったのを契機に,岩田健太郎先生の著書の中から唯一ポケットマネーで買った本である.青木先生の本より読み物としての面白さ,テーマに対する真剣さ,時に過激さが散りばめられ退屈しない内容である.微生物検査の観点からすると,薬剤耐性菌には興味はあっても,抗菌薬の使い方の話は門外漢であったが,患者を診療しない立場でもそれなりに参考になった.しかし,腸球菌感染などでペニシリン系薬剤を上手に実際の患者さんを対象に使うのは現場では難しそうである.それでも偽膜性大腸炎で倒れていく患者さんの多さに脅威を抱く現状から,お医者さんには合理的な抗菌薬治療を実践して欲しいと切に願い,この著書の通読を薦めたい.
本の内容とは別に著者のこれまでと,これからの生き方にも興味がそそられる.ほんの十数年前に地方の国立大学を卒業した若者が,アメリカでの感染症修行や国内外での臨床経験を通じてこれほど多くの著作を世に問うた例は稀有である.感染症という,日本ではこれまで周縁的な扱いであった領域であればこそ,著者のような特異な個性と才能が縦横に発揮される土壌が残されていたのであろう.抗がん剤や糖尿病などをテーマに選んでいたら,これほどの活躍ができたかどうか?情報発信力に優れた著者に対する毀誉褒貶や批判はこれまで以上に厳しくはなるであろうが,潰されないようにと著者にエールを送りたい.
サイモン・シンを読んで以来、
歴史に名を残す科学者たちの人間ドラマやエピソードに魅了されていますが、
専門書は難しすぎたり、雑学本は味気なかったりで、
なかなか読み物として面白いものがないなあと思っていたところ、
この本は久々にヒットでした。
実験中に自分の指の骨が壁に映って驚愕した
レントゲン博士の話をはじめ、面白エピソード満載です。
語りも読みやすくサクサク一気読みでした。
半日で読めます。130ページぐらいです。 外来での商品名、具体使用量が書いてあって良いと思います。
内容は秀逸です。抗菌薬を処方しうるすべての医師が読むべき本です。 ただ、普遍的要素が大きいはずなのに、更新(大幅改定)の期間が短く、毎回買いなおすことに躊躇してしまいます。教科書であれば仕方がない気もしますが、読み物ですでにVer.3。筆者の誠実さとも取れますが、どこまで更新し続けるのでしょうか…。
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