大学の先生方の本はアカデミックな表現・記述をされることが多く難解な部分が多くなってしまうものですが、この本は一般市民の方々でも良く理解できるようにやさしく書かれておりました。防災は市民だけの力ではどうしようも有りません。また、行政だけの思いで防災力が構築できたと考えるのは全くの驕りです。市民と行政が一緒になって初めて防災力が向上しますが、この本はそれらの手順を時系列的に述べられており、同時に失敗事例も素直に記載されており、今後、防災力を高めようと思う方々には是非読んでいただきたくなるようなものでした。
グローバリゼーションについて平易に書かれた入門書といってよいと思う。
研究開発(富)---->生産過程(固定設備)---->マーケティング(富)
生産過程(固定設備):生産の世界的な分散
研究開発とマーケティング:経営活動の中枢はこの管理機能にあるとし、経営支配の統合が行われる。
この過程で、「経営管理または高度技術専門家集団」と「ルーティンワークの単純な事務生産労働集団」へと、労働市場が二極化することを事例を用いて指摘している。
また、2008年後半以降の不況の一因とされる、「富の瞬時の移動」が、価格・購買・製品等々に即座に影響する環境がこれらの動きを加速させることなどが、語られている。
昨今の派遣切りなどを見るにつけ、まさにこの原理によって労働市場が二極化し、そのなれの果てとしての今が実感をもって理解できる。
想像を超えた液状化はライフラインや交通網がめちゃくちゃになり忘れてはならない記録として留めておくために購入しました。
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