仕事場で深夜作業中、有線のB12チャンネルをかけてたら突然この曲が流れてきたんです。なんじゃこりゃ!!'80年代特有のチープでイカしたシンセ音、ハモってなくやる気なさそうな女性ヴォーカル(しかもアイドル声ではない)、へんてこりんとしか言いようのないメロディ ーライン、しかも歌詞は男言葉で「このまま不良になっちまう」とか「熱いぜ太陽の季節」とか言ってる。ギャグっぽさは一切なく、あくまで真顔のトーンが迫力を増す。凄えもんを聴いちまった。慌てて有線放送のホームページで曲目をチェック。これか!!スターボーの「ハートブレイク太陽族」。高校時代、雑誌の写真で見たことはあった。宇宙出身の性別不明アイドル3人組。しかし一度も曲を聴くことはなく、すっかり存在を忘れてた。その後、CDを入手したが、この曲の旋律は頭の中で常にぐるぐる回っており、何かの拍子につい口づさんでしまう。マジでヤバイ曲。作家は松本隆と細野晴臣なのだが、はっぴぃえんどからは到底想像できない。この1曲だけでもアルバム1枚分の値段の価値はあるが、他に初期ピチカートファイブ作の早見優の曲や清志郎+教授のルージュマジック、アイドルポップスの名曲中島はるみ「シャンプー」他、聴きどころ満載。スターボーのもう1曲「TOKYOベイ・ブルース」もさらにやる気が無くてサイコー。変わったものが聴きたい人は、ぜひ聴いてみてほしい。
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