小学生の頃に夕方に放送されていた『最遊記RELOAD』で最遊記を知り、高校生の頃に漫画好きの友人にRELOADを借りて読破して以来、しばらくこちらのシリーズ作品に縁は無かったのですが、ネット上でこちらの画集が本日発売されると知り、表紙イラストを見て『そういえば、この先生のカラー、ちゃんと見たことなかったなあ』と思い衝動的に購入いたしました。
近年のアニメ雑誌の表紙を飾る、線の細い『優しいタッチで描かれる、可憐な男性(ぱっと見、女性のように見えてしまう絵柄など)』にあまり惹かれることが無く、こういったイラスト集を買う機会も無かったのですが、本作品を買って本当に良かったと思います。
絵柄は繊細にして大胆。髪は細かく丁寧ですが、影はざっくりと色付けられ、キャラ一人ひとりのシーンごとの表情分けがとても良く描き分けられています。 ごつごつとした男性の身体のライン、泥臭い雰囲気。甘さを感じさせるものは無く、味覚にたとえるならまさに『鉄分・塩』といった具合でしょうか。華のあるイラストたちではありますが、その、ふわあ〜としたものでもなく、きらきらと輝いているものでもなく、描かれた物の素材そのものから、人を魅了する力が放たれているような魅力のある作品の数々。この一冊だけですっかり峰倉先生のファンになってしまいました。
驚くべきことは、この骨太イラストを描かれた峰倉先生が女性であるということ。 このネット社会で、今まで存じておりませんでした。ずっと男性だとばかり・・・名前と絵柄で完全にそう思いこんでおりました。
それほどまでに、著者の顔(性別)を匂わせないイラストとなっております。
全体的に半分を本編の三蔵ご一行が。残りが外伝組が多めで、異聞、蜂の巣、その他読みきり作品のイラストが収録されています。 コメントが無いので、おそらく描き下ろしは外伝組のモノクロイラストでしょうか。控えめな笑みでこちらを見る、幼い悟空が愛らしくも、4人それぞれのイラストが見様によっては遺影のような雰囲気をだしているのが切なく感じます。
最遊記シリーズは上記の通り、大まかなストーリーしか知らないにわかファンの自分が、ころっとこの画集一冊で峰倉先生の作品の魅力に堕ちてしまっているので、もし「表紙のイラスト凄くきれいだなあ」「好みだなあ」と思われた方は、ぜひ、一度お手に取られてみてはいかがでしょうか。
従来のファンの方にとっては、絵柄の微妙な変化や、CG加工のイラストが多い・イラストの種類にデフォルメなどの可愛らしい雰囲気のものが無いなど、もしかしたら少々寂しく感じてしまうかもしれませんが、『峰倉先生の格好良いイラストが好き』な方には胸を張っておススメできるかと思います。
美しい作画で描かれる男性陣たち。その種類も豊富で、耽美的な青年やがたいの良い男性、年を重ねたおじさん、幼く可愛らしい少年たちなど多様に楽しめます。 個人的には、痩せ型の男性が多いので、もう少し肉付き(筋肉)のあるキャラを峰倉先生のイラストで拝見してみたいなあと思いました。
また、蛇足になってしまいますが、一部のイラスト(悟空)のデッサンに少々違和感があったのがほんの少しだけ残念でしたが、それ以外は安定しておりますのでご安心ください。
追伸 表紙のイラストをまじまじと見ました。 今よく見返してみると、この表紙だけでも切なさに胸が締め付けられました。 本作品内に表紙イラストは全体像が収められているのですが、そこにも見切れた大人のあの人と、小さなあの子は描かれていません。 しかし、優しい目線、降ろされた腕の先にはあの子がいるのかな。その腕で背中を押しているのか、または手を繋いでいるのか。ここにきて外伝の内容がぶわっと脳裏に甦りました。
前回の「Love×All」から5年ほど経過しているため入手が難しくなり、「Go the limit」の4曲、「WILD ADAPTER」6巻のエソラゴト、「帰ってきた!私立荒磯高等学校生徒会執行部」2巻分の曲の計7曲も元のCDが入手しづらくなってしまった中、待ってましたと言わんばかりのアルバム…。ただ私は、必死でCD集め直しました(笑)。 『OVA私立荒磯高等学校生徒会執行部』OST、ドラマCD『私立荒磯高等学校生徒会執行部』5巻分、ドラマCD『WILD ADAPTER』6巻分、ミニアルバム『久保×時Songs!』・『Go the limit』の合計22曲は網羅されているのでそれは安心なのですが、「Love×All」に入っていたボーナストラックがないのは残念です(「三日月の夜」・「零唄」のリミックスバージョン、「泡沫」のソロ版)。 でも、森川さん・石川さん・峰倉さんのメッセージが読めるのは良かった。
個人的に好きな曲は、 三日月の夜→初めて聞いた久保時ソング。メロディが格好いいけど当時高校1年だった私には歌詞の意味はさっぱりだった。 Long Long Homeroom→アップテンポなのにどこか空虚な歌詞と明るい曲調がお気に入り。 Knockout drops→淡々とした雰囲気がWAらしく感じる。どの曲も良いけど、この漫画の世界観をよく表現している。 常夜灯→バラードが心にしみる。丁度冬にCD出たので暖かさ感じた(ドラマ本編は夏だけど)。 Wandering→この曲が収録された4巻はとても泣ける(特にラスト)。歌詞もしっかりリンクしていて感動する。 他の曲も好きですが主な曲は上の5曲です。ソロ曲→森川さんは「白昼夢」、石川さんは「Bit of life」で。
良かったと思います。 やっぱりAmazon\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/
あいかわらず限定版の入荷の少ない地元なので、とくにマイナーな作品は。とても助かりました。
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