日本テレビ系土曜グランド劇場「ポケベルが鳴らなくて」主題歌〜オープニングテーマ。裕木奈江 演じる女子大生が、親友のパパを誘惑しちゃうストーリーで、話題になった。中年男性の「もう一度若い娘と!」という密かな夢を、形にしたと言われているこのドラマ。親子ほども年の違う緒方拳を「せいちゃ〜ん」と呼ぶ裕木奈江の演技が上手すぎて、「許せない!!」とすっかり女性に嫌われてしまったのであった。 しかし、演技者は皆、素晴らしく上手く見応えがあったし、最後は花束を持って、奥さんの元に戻ってくる結末。「ある意味メルヘン」な物語で、結構面白かったのだが。同じ「女性」でも、妹は爆笑しながら見ていたので、皆が皆、女性週刊誌みたいな反応だった訳じゃない。 その主題歌である。身長170センチのモデル体型――新人のくにたけ・まりが歌う。長身に似合わぬ線の細い高音。もどかしい恋を描く歌詞は、なかなか良くできていると思う。しかし、この手の電子ツールは、すぐに世代交代してしまうもの。その後、PHS(ピッチ)に、携帯と、コミュニケーション・ツールは、あっという間に「ポケベル」を時代遅れにしてしまうのだった。普遍性を持つ優れた詞なので、敢えて「ポケベル」という言葉は避けた方が良かったのでは? と思う。そこを除けば、今聴いても良い曲である。 ♪友達に叱られたけれど、それでもいい、逢いたい ♪あなたの一部が私のすべて、2番目でも愛されたいあたりには、結構感動。
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