上巻を読み下巻を非常に待ち望み、先ほど読み終えた。一言で言うなら面白い。
空で活躍する白河大尉と、日常で活躍する妻の満里子のという夫婦二人の主人公を上手く表現しており、 海軍の石本さんとはまるで、陸軍が擬人化したのが白河大尉、海軍を擬人化したのが石本中尉。 そして夫婦ならではの「事柄」には思わず、ニヤリとしました。 頁が進むと、段々と減っていく登場人物達。何故死ぬのか。という程頁が進むと… また本作品の最後は夫婦なのでか、他作品とは最後が違っています、 しかしこれを悲劇と言うのかと思えば違い、むしろこのように希望を持っていくもあったのかと思いました。 あのラッキーストライクと助け出された赤ん坊が非常に印象的でした。
読み終えた今日が丁度、2年前東日本大震災が起きた日でしたが、著者も思ってこのようにしたのかもしれませんね。
緻密な作画の作品が多い氏としては少しラフな線さばきであったが読み 進むうちに物語の展開に合っているように感じられた。 ただ、主人公の妻の顔の作画はどうしても生粋の日本人の顔には見えない。 「ばら物語」下女ジェルソミーナ・「ガンズ&ブレイズ」トキの 顔をちらちら連想してしまう。大和撫子の凛とした強さではなく 西欧風の自立心の強い顔といった印象を受ける作画である。 まあなんだかんだ言っても下巻発刊の8月が楽しみ。 追記 「新太平洋戦記」の中の一作品、東京物語がここまで長い作品に なると「帝都邀撃隊」の海野一義と渡辺美那子の『その後』ぜひ描いて いただきたい。そのときは凛とした緻密な作画でお願いしたい。
滝沢戦記の特色がよく現れているよい本です、
配達もとても早かったです、
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