作品自体は良いです。 画質も古い作品なのでこんなものでしょう。
問題はチャプターが各オープニングの前にしか打ち込んでいない事です。 OP、本篇A、本篇Bにつけて欲しかった。 前回の「おひかえあそばせ」でもチャプターが付いてない為、早送りか巻き戻しだけで見たいシーンを探さなければならない(ビデオテープか!)
昔の作品を再販してくれるのは、とてもありがたいのですが…残念です。
このドラマで舞台になった家屋が忘れられない。オンエア当時、私は小田急線で通学していた学生だった。成城学園前駅手前、仙川に架かる短い橋脚で朝の通学時間帯に電車が駅の信号待ちしていた時、私は必ず眼下を見下ろしていた。その視線の先には、あのロケで使われた家屋があった(現存せず)。その間、僅か数分だったが、幾たびも眺めていると、不思議と知人の家のように思えていた。70年代の東京で、公団住宅と二分するくらいこの家屋は代表的な木造住宅だった。東京で生まれ育った私の周りでもよく見かけられた。まだ、2×4住宅は余り見かけなかった頃のこと。今思えば、地味だが見えない豊かさが感じられる家屋。その「玉手箱」の中からプライスレスな温もりが、今でも「おとぎ話」を通して伝わってくる。ご飯の湯気のように。
この番組が放送されていたころはまだ小学生でした。毎週楽しみにしていました。時々、プロ野球中継で流れてしまったときには、とても残念に思っていたことを記憶しています。また40年以上経って観られるとは思っていませんでした。
「コメディドラマ・ソングブック」を聞くと、石立鉄男を始め、今は亡き、個性的な俳優が活躍したドラマの、あのシーンが蘇る。まるであの日に戻ったように。何十年後の今、夢や希望を抱いていた、あの時とは現実は異なるが、懐かしい日々を糧に毎日を生きている。
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