長大な曲です。構成から考えるとあるいはここまで長い必要はないのかもしれません。 しかし、魂の慟哭、叫び、希求を想うと必然ともいうべき長さではないでしょうか。 曲は楽章を追う毎に熱気を帯び、第3楽章に至っては聴きながら知らず知らずのうちに 涙が流れてしまいした。それほどまでに魂を揺さぶる曲です。 素晴らしいのは第3楽章でコーダを迎える少し前、長調に転調してからの音楽です。 それまでの暗雲が払われ、陽が差してくるのだが、平安のうちに終わるのではなく、 なお前に進んでいくのだと言う力強い意志を表明した音楽になっています。
作曲者と演奏者、CDを発売してくれたことそしてこの曲に気づかせてくれた レビューアーの皆さんにただ、ただ感謝です。
このDVDは佐村河内氏がCDの制作を拒んでいる『レクイエム』と『交響曲第一番"HIROSHIMA"』の演奏前の大友氏の裏話、演奏後のスタンディング・オベーションに応える氏を見るためのもの。 これだけで星は5つ付ける。 NHKの番組でほんの少し紹介された『レクイエム』がこれほど長い素晴らしい曲であったのか、と感動。当面これでしか聴けないはずなので非常に貴重。 そしてスタンディング・オベーションに応える氏を見るのも感動する。先般のピアノソナタの発表会で握手をし、話をしたときに感じた優しさの印象が蘇ってくる。 肝心のサム1であるが、これはNHKで放送された演奏と同じものであることは分かっていたが、映像が違うということで楽しみにしていた。 しかし、画質、カメラワーク、編集、音質(但し、ミスは編集されているので、NHKと違う部分がある)ともNHKの番組の方が数段上。特にカメラが頻繁に切り替わり、落ち着いて演奏を見ることができない。 何故このような編集をしてしまったのか? 折角のDVDの発売であったのに佐村河内氏がかわいそうだ。
感動とか、感謝とかいった言葉の最上級のさらに上をいく表現があったら教えてください。それくらい、自分の人生に大きな、素晴らしい影響を与えてくれた本です。「神に選ばれし人」あるいは、「神そのもの」と思えてなりません。こんな方が、いままさに、日本のどこかで、部屋のなかでサングラスをしながら、轟音のなかを掻き分けて舞い降りてくる音を繊細に紡ぎ上げて生きていらっしゃるのかと思うと、なんともいえない興奮を覚えます。まだまだ足元にも及ばない自分ですが、知る前と、知った後では、なにかが確実に変わったということは言い切れます。本当にお薦めです。
佐村河内守がまたしても偉大な芸術を産んでくれました! 交響曲に続き、室内楽でもこんなに凄い音楽が作曲できたということは、彼の才能が本物であることの証拠です。 シャコンヌはバロック風なメランコリックな音色と現代音楽らしい鋭敏で研ぎ澄まされた音感が渾然一体となった絶品です。 ソナチネは、バイオリンの音色のあまりの美しさに涙が誘われ、鑑賞後には圧倒的な恍惚感、勝利感に満たされこと間違いありません。 また、弦楽四重奏1番第二楽章での絶妙な無音の「間」の頻繁な出現は、日本人的感性の賜です。(交響曲「HIROSHIMA」第二楽章でもそれが感じられます) 西洋の偉大な巨匠達に十分に肩を並べることができる音楽家が現代日本から生まれたことはなんと喜ばしいことではないでしょうか!!
素早い対応で大変満足しています。また、機会があればりよさせてもらいます。
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