ネオン・ボーイズから最近までの活動をまとめたベスト盤。このアルバム用にリミックスやエディットされたものがかなりあります。出来ればオーク盤のシングル全部を収録してほしかったです。入門盤としてもマニア向けにもよく出来た編集だと思います。TelevisionでのBlank generationが公式に聴けるのはこのベスト盤だけです。
バタリアン(85)のダン・オバノン監督が6年ぶりに手掛けたゴシックホラー。 ミステリー色の強い展開の中に、グロテスクな描写を取り入れ独特の世界観を構築している。 エンパイアピクチャーズ創始者チャールズ・バンドを兄に持つリチャード・バンドが音楽を担当しており、 作品の盛り上げに一役買っていた。 リップ・スティック(76)のクリス・サランドロンの好演も印象的でした。
「70年代パンクとドラッグ」、この二つの言葉がペアになっただけでアレルギーを起こしてしまう人は沢山いるかもしれない。狂気と混乱、無謀、孤独が転げ回っているだけ、と決めかかって読み出すのはあながち間違いとも言えないが、少し読み進むとすぐにそれが間違いなのだと気づかせられる。やることは目茶苦茶な主人公だが、狂気と甘えの境目に確かに存在する「正気」が確かにあって、それがストーリーを一本に繋いでいく。読んでいる途中、ビム・ベンダースのロード・ムービーが何度も思い出された。この本は言葉で語られているにもかかわらず、鮮明で強烈な映像を読み手の脳裏に強烈に描き出すのだ。一般に(と書いては語弊があるかもしれないが)こういう本はテーマや語り口ゆえに、翻訳された途端に原文の持つテイストを損ねがちであるが、思い切った言葉の選択、かつそれが的確であるところが、「翻訳された」という間接性を感じさせない。ストーリーは意外なところで終わりとなった感があるが(あくまで私見)、これは著者であるリチャード・ヘルの、詩人またはミュージシャンとしての過去背景を考えると納得がいってしまった。
Robert QuineとIvan Julianのギターも素晴らしく、SPURTSなど年代順のベスト版などを聴くと、やはりこの時代のHellの歌にはどこか上手い下手などを超えた説得力があると思います。 超名曲のBlank Generationは勿論のこと、それ以外の曲も本当に素晴らしいと思います。 この時点で既に次のアルバムを作れるだけの曲はあったようですし、この勢いこのメンバーのまま直ぐに次のアルバム制作に取り掛かって積極的にライブをしさえすれば、この後のVOIDOIDSの運命は全く違った展開を見せていたように思うので、本当に残念です。 とにかくパンクを語る上では絶対に欠かせない超名盤な上、噛めば噛むほど味が出てくるスルメ的アルバムでもあるので、是非一度ご自分の耳で御確認することをお勧めします。
ラブクラフト作品(チャールズ・ディクスター・ウォードの事件)の映画化。時代を現代に設定し生々しい恐怖を醸し出す。探偵が失踪した男を捜す設定にしたことで単なる化け物映画ではなく上質なサスペンス調に仕上がっている。いつの間にか自分自身が作品の中に入り込んだかのような錯覚をおぼえる。ラブクラフト関連の映像のなかでも最上級の出来ではないか。
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