拉致されて奇妙な古代神殿の島に放り出された哲郎と瑞紀、その犯人であるアポルオンの正体が 分からず焦る晶、クラウド・ゲートの獣神将シンに迫る影、敗退した巻島やギュオー&ガイバーFII など各陣営のその後の様子を描く30巻。また新キャラか!?と思ってしまう表紙ですが、こいつの 正体は読んでのおたのしみ。 降臨者やガイバーユニットの解説など今までのおさらいみたいな話もあり、節目の巻の割りにあまり 進展もなかったですが、瀬川兄妹が連れてこられたのがどう見てもシラー島なのでアポルオンの正体 も絞り込まれたか。次巻ではいよいよそれが明らかになる…と思います、多分。 とりあえず今回は盛大な前フリということで。
巻末には改めて登場人物の解説があり、初登場時からどれぐらい絵が変わったかが分かります。 十二神将で一人ハブられてる方がいますが! しかし28年か…読み始めた時、まさか自分が中年になっても続いてるとは思わなかった(笑)。
キャラクターにあった曲がコミックをさらに面白くします。特に、8曲目が最高!
今更な瀬川兄妹の拉致。という気もしなくはないのですが。
この巻の見所は、女ガイバーVSグリセルダ!なのでしょうが、実は地味にギュオーの部下ウーヌスとリベルタスですね。
どちらも今更な能力しか持たないが、集団戦や合体でその能力を発揮する。
ウーヌス単体ではリベルタスに敵う能力ではないが、2体や3体での合体により凌駕してしまう。 ただし、個体別の寿命の減少が違うためほとんど消耗品。
リベルタスも強い相手には最終モード自爆。でもこれはグリセルダの命令なくしては実行できない。 でもギュオーですら合体を解かないと危ないくらい強力。
シャレにならない能力のアポルシオンに弱点をよろしくですね。
あとは、拉致されちゃった瀬川兄妹ですね。 昔なら間違いなく対ガイバー用に調整しちゃうのですが、どうでしょう?
かつて父親をエンザイム2に調整したように・・・。
ガイバーは1985年から連載している。つまり、もう連載開始後24年が経過している。 にも関わらず、その設定に古くささはない。 ガイバーは我々が何者であり、どこからきてどこに行くのかを明確に描いている。 かつて悪と思われていたクロノスは、ここにきて単純な悪ではなくなってきている。 あるいはガイバーの方が悪なのか・・・・物語は新たな局面を迎えている。
いつ終わってもおかしくない状況で、終わりなき物語をつむぐ・・・これには多大な才能がいると思う。 ガイバーは日本漫画史上に燦然と輝く金字塔の一つと言ってよいと思う。
第2期OVA版・ACT2に使用されたインスト及び、エンディングを含む登場キャラの イメージソング集です。
楽曲は、数多くのヒーロー物を手がけている川村栄二氏を起用し以前にも増して ヒーロー色が強くなって再登場したものの第1期のクオリティを維持できず惜し まれつつ終了した事はガイバーファンなら周知のとおりである。
しかし楽曲は素晴らしいものばかりで、やはりお勧めはエンディングテーマでもある 「GUYVER!!〜もう一人の俺〜」ですね。 愛する者を守る為に戦う主人公の気持ちをこれでもかと言うくらい全面に押し出した 超カッコいい曲です。
全体を通して、捨て曲の無い非常に良質なアルバム。
ガイバーファンなら、先の第1期OVA版のサントラと揃えて所有したい重要盤。
今でも、安価な再発版が入手可能なので是非聴いて頂きたい。
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