梱包もきちんとされていて、すぐに届けていただけて、満足しています。 ちょうど敬老の日も近いので、おばあちゃんへのプレゼントにしました。 目がほとんど見えないので、法話をきくという楽しみができたと大変喜んでいます。 また、利用したいと思います。
前置きに「ありのままの自分というものを(この)ビデオに収めたかった」とあるけれど、その通りという感じだった。 寂聴さんが、来しこのかたを振り返りながら、人生というものを語る。 寂聴さんは「ありのままの自分というものを出したかった」と言い その意向のために ご自身を全く知らない スタッフの手によって このDVDが作られたという。 「男との別れ」と「出家の動機」について、まじめにインタビューされて まじめに答えているが そこでも「更年期のせいだったのかもよ」と 笑いを忘れない。 この辺りは寂聴さんの 持ち味だ。
アンジェラ・アキさんが、雑誌で本書を推薦されていて、 そのコメントからとても興味を持ちました。 「私は友人の誕生日にこの本を贈ります。 最初はタイトルをみてぎょっとされるのですが(確かにっ!) いい言葉がたくさんあるので、とても感謝されます」
今回初めて瀬戸内寂聴さんのご本を手にしました。
『孤独を生ききるにはどうすればいいか。』
本書を読み終えて、私の中での答えは、 人はみんな孤独であることを認識すること。
人はひとりで生れ、ひとりで死んでゆく。 恋人がいても、家族に囲れていても、しょせん孤独。
そして、 自分自身が孤独だと感じているときこそ、 だからこそ、私は真に人を愛せるんだと思えれば、 幸せだ。 と同時に、愛したら執着し、独占欲が生まれ、 苦しみが始まることも覚悟することだ。
そして、また孤独が一層深まる。
でも、 孤独と向かい合うことで、新しい自分と出会え、 人生の新たな道を発見できる。
入院中に同室の方の勧めでこの本を読みました。 入院生活が長く、自分の身に色んなことがあってマイナス思考になることが多く、様々なことを考えていた時期に読みました。この本には共感するところや学ぶところが多く、涙が溢れたページもありました。自分の心の中の叫びがこの本の中で語られていることで、勇気を持つこともできました。 特に、人には言えないような悩みを抱えている方、一人で悩みを抱えている方にお勧めだと思います。
瀬戸内寂聴が出家する前の瀬戸内晴美の時代に書いた作品。女流文学賞を受賞し、彼女の出発点となった作品といえる。この作品は知子が年上の男と8年生活してきたが、妻への罪意識などで疲れ果て、年下の男とともに生活しても愛をみたすことができない苦悩を描いた作品である。 年上の男とは小説家であり、妻がいるにもかかわらず、知子の家に週2,3日は宿泊している。俗語で言えば、浮気と表現できるのかもしれない。ただ、この男は妻に、このことを伝えているのである。もう8年にもなる。理解しあっていれば、このような関係が認められるのだろうか。少し考えさせられる。また、年下の元恋人涼太が関係してきて、4人の登場人物の複雑な感情や表現で作品が構成されている。 知子にとって夏は長かったという文が存在する。楽しければ時がすぎるのは早いはずだが、長いということはいかに苦悩の生活をすごしてきたかを示している。言い換えると、どろどろした関係と表現されてもよいように思う。しかし、この作品の結末は実にすっきりしている。どろどろさを感じさせない。これは何であろうか。私にはよく理解できないが、おそらく登場人物の間で苦悩を理解しあう描写が読者によく伝わってくるからではないだろうか。現実、この関係が道徳的には許されない状況という考え方もあると思うが、作品として美しく伝わってくるのは作者の巧みな叙述によるのだろう。
|