何度見ても楽しませてくれ、感動させてくれる映画。 画面の洗練度から言えば、後の「さびしんぼう」や1990年代の「ふたり」の方が上だと思うが、「転校生」は荒削りであっても、「これから何かを作り上げていく」ときに生まれる独特のパワーに溢れた映画だと思う。
物語の展開にまったくダレるところがなく、ぐいぐいと最後まで引っ張っていく。一つ一つのシーンに力感があり、素晴らしい映画だと思う。 最初は奇想天外な設定がおかしくてたまらないが、やがて、登場人物に感情移入していくにつれ、主人公たちの絶望的な状況が、身につまされて真剣にストーリーを追う。このあたりの「おもしろさ」と「シリアスさ」のミックス・転換もこの作品を優れたものにしている一つの理由だと思う。
往年の岡本喜八映画で活躍した佐藤允は貫禄がある。樹希希林の演技も楽しい。一美の母親役の入江若菜もいかにも山の手のお母さん風な雰囲気を見事に演じる。
一夫と一美の心が入れ替わるときに、モノクロとカラーが入れ替わるのも秀逸。単なるチェンジではなく、モノクロでは尾道のノスタルジックな風景がより活きていると思う。
碓氷の歌声…もぅ胸がいっぱい☆ 3バカの歌は想像以上によかったです♪ 歌詞がおもしろくて笑っちゃいました(笑) ミニドラマは3バカワールド全開! 買ってよかったです
効果の程はわからないが実年齢より若く見られるし、バイタルも安定してる。値上がりしなければ、このまま続けたい。
随筆の形をとっているが、内容は双葉十三郎亡き後、見巧者NO,1の著者の評論集。特に映画好きなコアなファンにとっては、毎年待ち遠しい本である。「週刊文芸春秋」の連載一年分を単行本化したものだが、時事ネタを扱っている評論でも中身はエバーグリーン。1940年代から1970年代にかけての記述は他の追随を許さない。爺婆だけでなく、若い人にもっと読まれて欲しい。
旧版を図書館で借りて読みましたが、新編の本書との異同はあまりないです。 対談も書き加えた部分もとりたてて新しいことをいっているわけでもないです。 内外の映画に関する論は先鋭的で現在でも有用です。 しかし、本書がいまだに名著であるということは 現在の日本の映画界(批評を含む)や洋画の受容が約40年前の小林氏の認識から ほとんど出ていないということです。
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