このボリュームで、この貴重さ、この値段、充分に満足です。
CDは過去最高の音質でした。LPも素晴らしいと思います。 もちろん人それぞれに好みはありますが。
DVDについてですが、もともと当時のオフィシャル映像(?)は、私の知る限りではプロモーションビデオか、インタビュー映像か、テレビ出演時の口パク・スタジオライヴ映像(Wetton/Howeが2人だけ前に出て演奏しているやつ)しかないので、こういったアーカイヴ映像や、Pine Knob映像が、メンバー公認の元で提供されたこと自体が、とても嬉しいことだと思いました。
そもそもPine Knob公演は「1カメラ」だと告知されていたから、上掲のようなプロモ・インタビュー・テレビライヴとは違っていることは承知のうえです。画質については、メタリカの「クリフ・エム・オール」だって「内容の貴重度」でファン必須のアイテムですし、イアン・ギランの「ギランズ・イン」(国内盤)に収録されたジョー・サトリアーニ時代のディープ・パープル映像なんかもファンサービスとしてのアーティストの配慮があったから収録されたものです。ですから、画質うんぬん以上に、見れるだけで貴重で、あえてブートを買う必要もないわけですから、これはこれで良いと思います。ブート買わない人もいますよね? だから「こういう物もある」ってことなだけで、私的はとても満足しています。
だって、John Wettonがバンドから追放(失礼!)される前のラスト・ライヴ(Pine Knob)、ってだけでも私は見たくなりましたもん♪
更にそのPine Knob公演も高音質なのが嬉しいです。CDでも聴きたくなるぐらい高音質に仕上がっていると思います。(実はそのPine Knob公演のブートも持っているのですが、音質は雲泥の差です。)
20分のアーカイヴ映像集には追加で"Heat Of The Moment"が収録されています。当初のメーカー告知より尺が長いので、メーカーの配慮も感じられます。
ちなみに、ワード限定の「スーパープレミアムボックス」収録の2012年日本公演(4公演)のライヴ音源も、ライン録音なので素晴らしく高音質です。ミキシングボードの音が聞こえるような感じです。興味のある方は是非ご検討を。
自分にとっては本当に神様のような存在です。 中学のとき初めて聴いたELPは、音楽性の高さのみならずその 演奏力とパフォーマンスに唖然とするばかり。 いまでもクルマに乗ると永遠の謎を聴いたり恐怖の頭脳改革を聴いたりしています。 この盤に収められてる演奏は、おそらくコアなファンを失望させるにたるものですが、 ところどころにその全盛期の片鱗が垣間見えるところに涙を浮かべてしまいます。 キースの後ろに鎮座するのはMOOGIIIでしょうか。 それ以外の機材は変わったようですがマルチキーボードに囲まれるキースはほんとにすばらしい。 演奏も数曲目からだんだんと乗ってきます。 石を取れからフロムザビギニングのあたりになるとカールのリズム体もそれなりに。 グレッグレイクのボーカルもなんとか聴けて来ます。 突如始まるタルカスのピアノソロに目を見張ります。 作曲家としてのキースは、もっと評価されてしかるべきと 頭をよぎります。 もちろん全体に切れがないのは否めませんが、 自分としてはこれを聞いた後悔はみじんもありません。 願わくば、70年代の演奏がどんどん発掘されて世に出てくることを 切に希望します。(トリロジーってライブでやったことあるのかしら?) とりとめない文章でごめんなさい。
77年発表の7作目。最高傑作である前作『恐怖の頭脳改革』を発表すると前後して自らのレーベル『マンティコア』の設立、自らでアーティストの発掘など他方面での活躍するなど精力的な動きがあったが、それを一区切りにしてメンバーは各々のソロ・アルバムを画策し製作に入ったものの、うまく行かずにそのソロをまとめて一つの作品として発表することを考えた。本作はそんな経緯があって完成された寄せ集め的な内容であり、本人達は真面目なのだろうが、タイトルには皮肉すら感じさせる。LP時代は2枚組で発表された作品であり、その片面にキース、グレック、カールのソロ曲を収録し、ラストの一面にグループとしての作品を収録した結果としては画期的な作品なのだが、今一つ覇気を感じさせない仕上がりである。明らかにピークを過ぎたという印象を音から受けるが、さすがにグループとしての作品は高いクオリティを保っており悪くは無い。1枚目の前半はキースとロイヤル・フィルによるクラシック作であり、かなりの力作だが、どうもEL&Pの名の下で聞くにはちょっと・・・っていう感じ。実際には一聴の価値どころかキースの最高傑作かもしれないのだが。1枚目後半はグレッグのソロでバラード中心のヴォーカル・ナンバー。さすがにちょっとクドいのが難点だが楽曲は悪くない。4.ではオーケストラをバックにアコギの引き語りでのびのびと歌っている。2枚目前半がカールのソロであり、以外とつまらなそうで一番EL&Pっぽいのが彼のパート。2−2.ではジョーウォッシュをギターに迎え、エマーソンもピアノで参加。ブギウギとジャズを合わせたかのような名曲を披露している。2−3.ではトーキング・モジュレーターも登場してファンキーに決めている。おまけに1stの再演2−6.なんていう話題もある。各々がやりたいことをやった作品であり、グループを3つに割った作品として見ると分かりやすいし興味深いと思う。グルーブの作品は2枚目の後半2曲であり、「庶民のファンファーレ」は代表曲の一つであり、「海賊」はオーケストラを導入した話題作である。うーん・・・でも久々に通して聞いたら結構いいですなこの作品。流れもすこぶる自然でトータリティも高い。過小評価でした。
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