Comic cueでの「手塚治虫remix」特集の脇で特に注釈無く連載枠として掲載されていた本作。 てっきり手塚氏の原作だとばかり思っていました。 私と同じ勘違いをしていた方は多数いらっしゃった様子。
あれから8年。 単行本が出るとは。
本作のクオリティは手塚級。 地下沢中也、恐るべしです。
第2弾製作決定を知ったのは去年の三月だった。 それから東日本大震災が起きて、「これは第2弾 どころではないのでは…」ととても心配していた。 あの甚大な災難を乗り越え、こうして第2弾に会えた ことをとても嬉しく思う。
今回の作品からも「岩手が好き、岩手のここが良い」と いう思いがよく伝わってきた。 キリコ、閉じますの2話目が読めたのは個人的にとても 嬉しかった。 キノコちゃん、初めてのお泊りで「今日が人生のハイライト」 とかちょっと生き急ぎすぎだから! オチもメチャクチャ笑った。 「座敷童子のキヨ」は特に隠れていない座敷童子、キヨの ドタバタコメディ。何とも騒がしい座敷童子だ。 その他の作品も面白くて何度も読み返した。 漫画家さんによる支援活動もいろいろと紹介されている。
小さなエールだけれど、どうかどうか、岩手を始めとした 被災地が一日も早く笑顔となりますよう、心から声援を送ります。
ここまで密度の濃い漫画は他になかなかないと思います。 でも、6話が2002年で、7話が2003年で、8話が2011年……。 謎だらけのまま終わったので次が気になりますが、 3巻が読めるのはいつになるのか。 帯に「奇跡の続刊」とありますが、 奇跡で終わらさないで欲しい。
|