初出の古い本ではありますが。 今、まったく「三式戦闘機・キ61・飛燕」という機体について知らないから知ってみたい、という方の入門にとって最適な本ではないかと思いました。 技術論に終始するのではなく、半分程度のページを割いて飛燕を駆って戦った搭乗員の方々の戦記が載っており、実際に乗った人達は飛燕でどうやって戦い、どういう感想をいだいたものなのかというのがよく分かります。 開発ストーリーについても、いきなり飛燕の始まりからではなく、それ以前の開発責任者・土井武夫の川崎入社から技術者として鍛え上げられ、何機もの戦闘機設計を行い、その集大成として飛燕があったという歴史が丁寧に描かれています。 一方で、川崎の工場の機体製造部門の効率化の実現や、飛燕の大きな泣き所であったエンジンなどの故障の多さ、そして生産の滞りについてもきちんと書かれています。
文章が、いろいろな出来事をドラマティックに描写していて、読者が退屈することなく物語に入り込んで興味を持てるようになっています。 しかしそれは軍事的な内容を扱っているという点で言えば、逆説的には、少し感情面に走り過ぎであり冷徹な資料を提示するという役割からは遠いところです。 それを評価とすると、正しいデータが欲しい軍事マニアからすると、物足りないあるいはうざったい文章に感じてしまうのはやむをえないと思います。しかし軍事マニアではない人にとっての入門の1冊目としては、敷居の高さを感じさせずどんどん読める良い本にあたると思います。 この本を読んで、その上で「戦記部分がよかった。戦記をもっと読みたい」と感じられた方は、引用元の戦記の本を買い足すといいと思いますし、「データや開発エピソードだけもっと読みたい」と感じられた方は、学研・歴史群像のムックなどを買い足すのもいいかと思います。 文庫本1冊のサイズですから、この本はそこまで深く掘り下げられているわけでも記述の正確さを競っているわけでもありませんが、それら次の本へ進む前の最初の1冊目として読むには最適だと思いました。
マイクロソフトの修正プログラムに対応できない場合があります。この場合再インストールが必要で、修正プログラムは使用できません。 機体と計器盤を消去するプログラムでは、飛燕以外胴体機銃の発射光が消えません。
部品の精度が素晴らしく、胴体と主翼の接合部がピッタリ合い、上半角もピッタリ決まります。プロペラやキャノピーのモールドも良くなり、カウリング上部、ラジエーター後部は開状態も可能。コクピットは床板だけ接着しておけば、残りはキャノピー接着前でも付けられます。アウトラインも細部も、そして組み立てやすさともに抜群の出来栄えで、同社の飛燕・五式戦では一番の優等生キットです。 付属のマーキングは、フィリピンやニューギニアで本機と共に闘い抜いた、飛行第19戦隊と78戦隊。後者はマダラ迷彩を大判デカールで丸ごと再現できます。
三式戦、こと「飛燕」を取り上げています。
贅沢を言えばテーパー比の高い翼平面に関して掘り下げてもらいたかったのですが、、、。
当時のエピソードをはじめ、他にも興味深い内容が豊富に掲載されています。
また貴重な写真などもシリーズ通して掲載されており、当時の本機に思いを馳せる事ができます。
マイクロソフトの修正プログラムに対応できない場合があります。この場合再インストールが必要で、修正プログラムは使用できません。 機体と計器盤を消去するプログラムでは、飛燕以外胴体機銃の発射光が消えません。
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