とにかく激しい。武士道を残酷なまでに追求した感のある劇画集である。
平田弘史作品は全ての作品に作者の思いやメッセージが込められている。 「人生如何に生きるべきか」というテーマの上に物語が成り立っている。 巷で流行っている時代劇漫画に非ず! 平田弘史作品に出てくる全ての人物の「手」を是非見て頂きたい。これだけで氏の画力に平伏してしまう。 正座している時の手、刀を握る手、斬る時の力強い手、お茶を飲む時の手、女性のしなやかな手、こどもの遊ぶ手など… ここまでリアルに手の表情を描ける画家は平田弘史だけだ。 幻の作品と言われた2作品のカップリング。それだけで「買い」である。 リメイク版を読んだ後にこのオリジナル版を読むと凄さが余計にわかります。
傑作。本作を今まで知らなかったのが恥ずかしい。 構図、デッサン、ストーリー展開、キャラ立ち、どれをとっても素晴らしい。 こんな傑作もう出ないだろう。 全ての漫画ファンにお勧め出来る、カムイ伝に匹敵する名作。 但し、これだけ評価出来るのは第一巻のみ。後続するにつれて魅力は落ちていく。よってこの評価は本巻のみ。
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