異色短編集などに見られる、藤子・F・不二雄氏の持つダークな一面を備えたドタバタSFアドベンチャー。
モジャラとドンモに連れられて、地球人・空夫が宇宙冒険旅行に出発する。トリオで宇宙を旅したり、その先でエラい目に遭ったりするという設定など、「21エモン」に酷似している部分も多いが、単なるドタバタコメディに終わらず、「宇宙人と地球人のカルチャーギャップ」がとんでもない事態を招いていくというプロットが中心軸にあり、そこに価値観の相対化や科学文明への警鐘といったテーマが皮肉やブラックユーモア混じりに強調されている。
子供の頃に単行本で持っていたが失くしてしまったので購入。こういう隠れた名作が文庫版で復刊されて気軽に買えると言うのはありがたい。
F藤子先生の本領はこの作品のようなブラックジョークの利いた大人向けのSFにあると思うのです。 F藤子先生のSF短編集(スーパーウルトラデラックスマンとか)を読んで面白いと感じる方には超 お薦めの隠れた傑作です。
個人的には80年代に藤子アニメにどっぷりと浸かり、90年代から自然に離れていったので初見の作品もありますが、これだけ一度に複数の作品を見られるので満足度は高いです。
星を一つ減らしたのは、エスパー魔美の第1話でエンディングテーマが収録されていない事。 あとはチンプイのダルーサ初登場の話です。
ダルーサについては複数回にわたり登場しており、初登場時は話の流れが急すぎます。 エリとダルーサの目論見通りに事は進んだはずなのになぜああなってしまったのか…
このDVD-BOXにはダルーサ登場の話は1話のみの収録だったので、できればもう1つ話を差し込んでも良かったかもしれません。
同じ理由でこのBOXは第2弾を是非出すべきです。 キテレツ大百科・チンプイ・エスパー魔美はBOXセットがコレクター商品と化し値段が高騰しているので、普通には手が出せません。
藤子アニメと言えばどうしてもドラえもんを連想しがちですが、大胆な事を承知で敢えて言わせてもらえばドラえもんを外してでも忍者ハットリ君やオバケのQ太郎を入れていただきたい。
この藤子アニメコンピレーション集は一回で終わらせるには惜しすぎますし、魅力を十分に伝えるにはまだまだだと思います。
変化球というか、青年向けと言いますか、 そういった方面での、藤本先生の 最大級の傑作です。
ある日、宇宙から来た「モジャ公」と 名乗る変な生物に、ささいな原因で、 地球の少年は着いて行ってしまい、
さあて、宇宙狭しと大騒動!!
まあ、要するに、のび太がドラえもんに 22世紀まで勝手に着いて行って帰らない、 みたいな話です。
この頃流行した、SF小説から、いっぱい アイデア使ってます。 (一番でかいのオールディスの「地球の長い午後」)
途中で半端に終わらないで、 ちゃんと爆笑のオチまで付いた傑作です!!
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