ビデオでもない、ただの絵なのになぜ温度も匂いもホコリ臭さも再現できてるんだろう。活字なのに、なんで声が聞こえるんだろう。春男、外出るときはしまえ、タコ。ふるちんすな。リアルに声を出してガキに語りかける自分がいる。掃除のおばちゃんと来週も会えそうなそうな自分がいる。松本大洋のこの才能。うらやましくて腹立つ。
映画「鉄コン筋クリート」を観てから、CDを購入して聴きました!
もちろん、映画を観てから音楽を聴くと映画の場面を思い出しますが、
映画を観ていない人でも楽しめるCDだと思います。
癒されるような流れアリ、激しくなる箇所アリです。
お気に入りの一枚になりました!
一丁の銃がもたらす3人組の少年へのエピソード 商業色の濃いハリウッド映画や、編集者のリサーチ上に展開したコミックに麻痺した頭では、 ストーリと自分との接点を得ることは無いかもしれない
一丁の銃は派手な展開を生むものにはならない しかし、青春に付きまとう「何か起こりそうで、何にも無いこの世界」の虚無と焦燥に対し この映画では「拳銃」という闖入物が引き金となるわけである 銃が与える想像力のスタイルも3人の少年それぞれで、その後の体験も3人それぞれ違うものとなる。 結局「デカイ事」なんて無い終盤で虚無が運んだ、生きている本質との出会いは青春病の脳と身体の狭間に揺れる罅になる。
見るもの自身が刺激に慣れてしまっていれば陳腐なストーリー立てに感じるが、 過去に多々ある日本映画の青春のやりどころの無さを 「判りやすくストレート」に、そしてウィットを交えて練り上げた佳作
ナンバーファイブや竹光侍を経ての原点回帰。 時代や舞台設定は不確定ですが全編大阪弁が心地よいです。
日常的な会話と社会的な問題と子供達の創造力が上手い具合に絡み合う…これぞ松本大洋って感じです。素敵です。
第5話で春男が母親について話す所で何とも言えない気持ちになりました。一気に作品に心を奪われました。
はっぴいえんどに興味のある方は、大枚はたいて買ってしまう価値ありです。
オリジナルアルバムだけでなく、未発表ライヴ音源でロックバンドとしての真価を確認できますし(バンド改名のMCに戸惑う司会者とのやりとりも)、佐野史郎選曲の素晴らしいバッキング音源集でミュージシャンとしてのプレイヤビリティの素晴らしさも楽しめます。
ついでに愛情溢れる豪華ブックレットや松本大洋のアートワークも完璧。
日本のバンドでは珍しい一生もののボックスです。
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