名邑十寸雄、“血文字の遺言”三部作のpart'1です。
不思議な読後感です。ミステリーを読み返すことはないのに、すぐに読み返したくなります。展開は凄まじく速いのになんだかゆっくりとしたリズムが懐かしい。名画座の幕が上がるような印象。これは物語の舞台である台湾の風景がそうさせるのかも。台湾在住という著者、流石に台湾の時間がここには確かに描かれています。Paer''Tでは何か透明の糸を握らされた感じ。三部作ということだから、part''2、''3がどう展開していくか気になるところです。それにしても主人公の名前も懐かしすぎるんだけど。
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