中島みゆきの中でも非常に好きな一作。 初期中島みゆきの集大成的印象。 フォーク・カントリー調の雰囲気を離れ独自の世界観、ワールド の確立へと向かう中での作品という印象。 学生運動の気配を色濃く感じさせる「世情」は名曲。 私自身が最も好きなのは、なにかしら情景が目前にうかんでくる ような「おまえの家」。間奏のギターを譜面を見ながらコピーし たのを思い出します。
まずその醜悪さにつきますな(綿貫広務) それから意地の悪さといったら天下一品である(来栖貴文) 面構えが男の癖に見目麗しすぎますな(魚住新児) それに何かというとすぐぼんやりした言葉をハッスル!(アシリカ) また明日も拙者の名を勝手に使われると思うとうんざりしますな (丹下左膳) そういう鼻持ちなら無い男に育ってチアーズ? (ある芥)
最初の回がすごくいい。出会いから二人の距離が近付いていく過程を丁寧に作ってあります。後半は、好きな人(晃次)が振り向いてくれたのに何をそんなに不安になる事がある?と紘子にイライラして観ていました。公園という風景が魅力的に感じられました。
踏み切りの前で、紘子が晃次に手話を交えながら「あなたの事が好きだから、好きだから」と訴えるシーンが印象的でした。これくらいストレートだと、観ていて気持ちが良いです。
最近、昔見て心に残っているドラマの小説を読んでいます。結末は覚えているはずなのに、何度も涙が出ました。ドラマもすごく好きでしたが、文字で伝わってくる、表情や感情があってすごくのめり込みました。また、ドラマも見たいという感情が湧いてきますが、またほっておいたら読み返すと思います。こんな風に愛し合えるってすごいなと、驚き、羨ましくも思えました。ドラマを見た人も見ていない人も是非読んで見てください。
脚本・北川悦吏子さんが豊川悦司の大きな手を見て役柄のイメージを膨らませたというだけあって、言葉では伝わりきらない感情を“手”が表現することもあるんだなぁと感心したドラマです。ストーリー自体はとりたてて目新しいものはありませんが、声を出すことができないとわかっていても「愛している」の一言を求める紘子と、そうしたくても声を出す勇気が出せない晃司、見ていると切ない。2人で何度もやりとりするFAX、手紙も泣けます。
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