~公開時 監督のウォーター・ヒルは 大人のおとぎ話を作りたかったと コメントしていました。 まさにロックとかつての恋人を 取り戻しにいくというシンプルな物語りながら 主人公のかっこよさに 惚れ込んで夢中で観ていました。 エンディングでの恋人がステージで歌う「今夜は最高」が もう興奮と熱気でコンサートを 観ているようでした。 ~~ 熱く燃える青春物語の中でも 異彩を放っています。~
ラストナンバーでバックコーラスとともに白いバックサスを浴びて歌うダイアンレインは神々しかった。このシーンを思い出すだけで、何か熱いものがこみ上げてくる。当時MTVが全盛を極めたが、私の中ではこれぞ決定版といいたい作品である。ラスト1曲、あるいはラスト2曲を楽しむために映画全体が作られたような、とにかくラストにすべてが凝縮されている。レーザーディスクでこの部分を中心に何度見直したことか。主役のマイケル・パレの衣装などすべてアルマーニが手がけたものだが、いまだに古くささを感じさせないところもさすがアルマーニといった感じだ。肩パットが当たり前のこの時代にマイケルパレのよれっとしたコートの着こなしは今でもカッコいい。彼と私は同世代であるが、この映画を見直すとこの時代の思い出が呼び戻される。観終わるとある種の高揚感と切ない気持ちが入り混じってしまう映画である。
ストーリーはさらわれたお姫様を救う王子様がやってきて悪人をほろぼし…といった内容で特に面白いわけではない。 しかし挿入歌、下町の汚れた風俗、ダイアン・レインの美しさ、マイケル・パレの男っぷりには酔いしれます。 特に、ラストのステージのエンディングは素敵。日本でも椎名恵によりカバーされた“今夜はエンジェル”(ヤヌスの鏡の主題歌)の原曲がすばらしく、80年代のアメリカのまぶしさを思い起こさせます。 何も考えず疲れているときに見るには良い作品でしょう。 DVD化してほしい一品だと思うのですが。
私が★5つつける映画の基準はきわめて単純で、繰り返しの視聴に耐えられる作品である、ということだけです。1984年の劇場公開以来、劇場、TV放映、レンタルビデオ、DVDと繰り返し観てきました。多分30回以上は観ていると思います。 物語としてはシンプルです。生まれ故郷で凱旋コンサートを開いた歌姫が暴走族にさらわれ、彼女を救うためかつての恋人だった男、今は軍隊をやめ風来坊をやっている主人公トム・コーディが呼ばれ彼女を救い出す、そしてまだお互いを愛していることに気付くけれども、やはり互いの道をいく、という映画です。単純にいえば。 濡れたアスファルト、雨の中のキス、ストリートギャング、モーターサイクル、カスタムカー、そしてRock’nRoll・・・。 本当は愛し合っていたのに「歌手になる」という彼女の夢のために別れてしまった二人、そして歌を止めてもいいと再び求愛する歌姫エレンに対し、最後のトムの科白「歌はお前の夢だ。だが俺にはお前の鞄持ちは出来ねえ。ただ・・・また俺の助けが必要になることがあったら・・・すぐ来る」とだけいって去っていく姿がしびれる程格好よい!(その頃つきあってた彼女には、あなたが格好いいという役は全部去っていく役じゃないの、といわれたけど) また全編通して流れる様々なオリジナルナンバーも心底格好よいです。特にラストに流れる曲は鳥肌モノ。(邦題が「今夜は青春」というのが少し痛いですが)脇役も粒揃い(個人的にマッコイ役好き)で、絶対に後悔はさせません!20年近くたっても色あせない洒落た映画です。ちなみに漫画家の上條淳士さんもこの映画気に入ってたらしく、当時の作品に数箇所オマージュが見受けられます。(スプレーフォンのシーンとライブのシーン)
私は、学生時代この映画を見に行った。映画館で震えが止まらなかった。マイケル・パレかっこよかったなぁ。
ダイアン・レインもステキだった。ウィレム・デフォーのヤンキーも良かった。最後の決闘シーンは映画史に残る
名場面だと思う。それから、西部劇を踏襲したような終わり方。脚本も最高だ。私の青春を彩る映画の一本だ。
コストがかかっていないことがB級映画の定義ならば、確かにこれはB級だろう。しかし、決して安直な映画ではない。
若い方には是非この映画を見ていただきたい。男はこうありたいというウォルター・ヒルの男気に触れてほしい。
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