今までも数多くの分析がなされ、文芸作品でも描かれた利休。
武士にも負けぬ気迫あふれる凄みある文化人としての利休の姿は魅力的。
茶道で天下と向き合ったそのパーソナリティを小説で堪能できるのがとてもいい。
改めて時代小説の面白さを満喫させてくれる名傑作集。個人的には児玉清さんが編集に加わったところに興味を持った。それと一力さん、選択作品のセンスは良いですね、さすがです。文庫のまとめで三人の座談会が開かれているが、三氏の個性満遍なく感じ取れました。この分野では、泣く子も黙る巨匠6名の6作を
満喫できる楽しみ、中でも藤沢文学の剣豪物の最高峰「麦屋町の昼下がり」、得意の秘剣も加え、西部劇張りの面白さと、人間の機微を得意のタッチで描くところは改めて納得。松本清張氏の「佐渡流入行」は時代物に、推理小説のエッセンスを加えた最後のおちが素晴らしい。これまた流石の清張節。その他、名匠菊池寛など素晴らしい作品が目白押し。児玉さんが語る座談会294ページから次ページにかけて語っているところ、まさに的を得た、現代の日本社会へのジレンマですね。とにかく様々な年代に是非読んで欲しい。
ペリーが浦賀へ来た時代のさちという娘さんのお話ですが、久し振りに読み応えがありました。
娘さんは縁あって、高名な師に絵の手ほどきを受け、高弟の一人に数えられるまでになった時に師が亡くなります。 それで今後の生き方を決めるために土佐へ旅立ちます。 幸運をもたらす娘だと土佐の人々に大切にされますが、娘さんは自分の先行きに迷っていて生まれ故郷の江戸の大地震に大いに心を痛めます。 江戸へ辿り着いた結果は本を読んでのお楽しみとしまして、近来に無い充実感を覚えました。
それと東日本大震災に重ね合わさるような救援物資の搬送や炊き出しの情景に心を動かされました。
値段の予想以上の綺麗な状態で良かったです。他の本も購入したいと思っています。
近所のヤマダ電機に行けば、ミル付きで5000円くらいのコーヒーメーカーを売っている。もちろん機能的にはそれでいいのかもしれない。
しかし、世の中、本物の価値ある商品もある。
このモカマスターは、
SCAAアメリカスペシャルティーコーヒー協会の認定基準である
'1.コーヒー豆と水の接触時間は4〜6分。
'2.抽出時の湯温は92度〜96度。
'3.コーヒー豆に均等に湯が降り注ぐ。
'4.保温時のコーヒーの温度は80度〜84度。
をクリアしている。数少ない製品であるとのこと。
個人や、メカの実力でこの4条件を満たすのは難しいのだろう。
実際に淹れてみた。
→金属フィルターは、旨みの油分も損なわず抽出してくれる。
→九つの穴からお湯が均等に降り注ぐ様は、見てて楽しい
→保温も量に合わせて2段階ある
→部屋中にコーヒーのアロマが広がる中で、口にするコーヒーは豆の実力を最大限に引き出した素晴らしい味がする。
→最高のコーヒーメーカーがレトロながら機能的なデザインでリビングルームに鎮座する様は、精神的な満足を与えてくれて、豊かな気分になれる。
→日本語の説明書がとても分かりやすい。
→メイドインオランダのハンドメイド、オランダ人の職人が一つ一つ手づくりしている様子を想像するだけでも楽しい
結局は回り道しても、いい物を一つ手に入れておいた方が、結局は安上がりなのではないかと思える買い物だった。
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