現代日本に欠落した物を痛烈に比喩した漫画。 作画や展開は一見単純、内容も収支偏って全くのナンセンスなのだが、その強烈な方向性や旧軍装備&憲兵の風情が現代日本の舞台にいびつに突き抜けて、ハリウッド映画の様なインパクトを放っている。 絶滅危惧の頑固親父的極右思想として必要枠?作品。近年世相に嘆いてるマジメな筋にはストレス発散にお奨め… ガロ系や特殊漫画ファンには★4〜5つです。
この漫画をただの過激漫画と思うなかれ。「ホーム社」と「ブッキング」から単行本を 刊行している時点で、出版関係者なら泣く子も黙る。ホーム社は集英社の子会社で お堅い本しか出さず、ブッキングに至っては白土三平先生出資の出版社で、どんな 漫画家でもここからの出版は不可能に近い。並みの漫画家では相手にしてもらえないのだ!!
そんな版元からアッサリ単行本を出してしまうならや先生は偉大であるにもかかわらず、 巻末の解説で「読み捨て漫画」とか「出版社の利益に影響しない漫画」と騙る解説者には 笑止千万!! 不快の極みである。このような出鱈目な解説をする御仁に、ケンペーくんを 語って頂きたくはない。
当然この漫画に思想的な物は一切なく、あるのは愛国心のみ。しかしデビューまでには なんと2年の月日が必要で、その理由はならや先生投稿先の編集長が、「こんな漫画は 怖くて載せられない」との発言に、それを「今までにない新しい漫画のジャンルだ!!」と 論破して掲載した編集者がおり、その御仁は今ではならや先生から「ケンぺの恩人」と 呼ばれております。当然、他の作品や雑誌の事はすべて無視して、ならや先生のみに宛てた ファンレターも沢山来たそうです。この漫画に右も左もあるわけがございませんので…
手塚治虫先生が鬼籍に入りわずか24年で歪曲曲解誤記漫画、「ブラック・ジャック 創作秘話」が出てしまう事すら不快なのに、なぜ存命中でご活躍のならや先生に 取材も掛けず「読み捨て漫画」などと、漫画通ぶって訳知り顔で愚弄するのであろう? 非常に不快だ。
本来的にはならや先生ご自身で自費出版された「ケンペーくん」があると、本作への 理解度が飛躍的に高まるのだが、それ抜きにしても文句なしに面白い!! 従いまして 評価は不動の★5つ、いえ10個でしょう!!
帝国軍人の血と魂の叫びが響いてきます。 この本を読みながら、『貴様と俺と~は...』って、 涙を浮かべ、歌っている自分がいました。 近年、嫌韓流などを読んで、他国に対し疑心を覚えたり、愛国心を失いつつある場合は、 この隠れた名作をお勧めします。 これも嫌韓流と同様に漫画ですので読みやすいのは当然とします。 相違点は、完全フィクションです。 単純に作品内容を説明しますと、 『もしも当時の帝国軍人が、現代に蘇ったら....』 という世界観を描いている秀作です。 軍人の魂にのりうつられたかのような旋律にかられます。 大推薦!!!!
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