35話で居酒屋からマネージャーの父親に追い出されろような形で出ていき、お金を払い忘れに気づいたシーンはとてもいいと思います。ちょうどその当時の歌謡曲が流れ雰囲気が出ています。僕はマネージャー役の降旗文子さんが好きなんですが、人気は大きく青木英美さんか大田黒久美さんに分かれていたみたいですね。でも回すすむうちに出ている役者さんすべて好きになっていきました。それぞれ個性がうまく出ていて良いです。
前作「積み木くずし」より16年、穂積のお父さんも娘の由香里さんも色々な葛藤もあったと思います。 「積み木くずし」を読んだ方なら前半は不要に思われます。でも前作を忘れてしまった人には良いのでは ないでしょうか。しかしちょっと長すぎる感じがしますね。 由香里さんの病気についてはもう少し早く気づいてあげられたらと残念です。 子供をもてば由香里さんも過去ともっとむきあえたのではないでしょうか。
役者、貧乏故に愛人にならざるをえなかった女性という特殊な環境が生み出したとはいえ、 家族を次々に襲う不幸には同情を感じ、涙を流さざるを得なかった。
一冊のベストセラー『積木くずし』により、その特殊な事情はさらに特殊な状況を家族に与え、 家族を天国と地獄の両極へと翻弄し続ける。
著者らへの誹謗中傷が、マスコミを始め、それに影響を受けた一般の人々 (このレビューにまで) から溢れているが、 この本で明かされた真実を知り、一体誰が、著者や元妻、そして娘を非難することができるだろうか?
その真実とは、元妻の残した遺書ともいえる手記である。 そこに語られた事実や言説は、著者でさえ全て信じることができないでいるが、 著者への愛について語られた感情は、彼女の心の奥底に隠された真の感情だったのではないだろうか。 彼女の自殺も著者のため、著者への愛がその理由であり、そこに書かれた彼女の著者への愛は、 著者にだけは信じてもらいたいと心から願っている。
娘もそれを真実だと信じたからこそ、燃やそうとした娘が自分の手を火傷しながら消して、著者に残したのであり、 元妻と娘の二人が死ぬ前に著者に伝えたかった真実だと思う。
娘への対応に悩む親が、一人の指導員の指導のもと、決然とした対応をしていく際の葛藤の記録。大人の信念が子供に通じる。方法論には賛否両論があろうが、親の必死な姿勢が子供には大切だということには異論はなかろう。
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