GAINAX久しぶりの地上波アニメ「忘却の旋律」のOPテーマ「Will」。タイトルに旋律という言葉が入っているだけに、OPからガッカリさせられる様な事があっては興ざめ必死ですが「駆け抜けて~」のフレーズと繊細な印象のイントロがボーカルと共にスゥーと伸びていくところがイイ!物語の始まりを感じさせ、サビに向けてテンポよく刻んでいくアレンジは、アニメの雰囲気にピタリと合わせたモノですが、バックコーラスとしての経験を持つLisaさん(元m-floの方とは別人です)の歌声なら、スローなアレンジでしっとり聴かせるWillも聴いてみたいと思わせてくれます。
元イラストレーターさんがやっているからかわかりませんが、コマ割がまず下手で、その割に妙に手の込んだ演出をしたがるので読み進めていて意味がわからない部分が数多くあり、読まされているほうとしてみればリズム良く読めません。絵はやたら上手いのですが、はっきり言ってよく言われる「絵は上手いが中身は無い」作品のひとつと言われても仕方がないような。 というか、冒険物である部分を強調しているのに、主人公の心象変化にあまりにも力を入れすぎていて、読んでるほうからするともう飽き飽きします。俗に言うセカイ系の毛が多く、なんだか素人の考えた漫画をアニメーターに欠かせたような変な漫画に仕上がってて、面白くないです。ジャンプの漫画が高品質だと気づきますよ。
もったいない!もったいない! 適役もキャラがきちんとしていて、読者の掴み所もきちんと心得ている作品だというのに・・・この6巻、決して面白くないというわけではないのですが、話数の都合上恐ろしいスピードで話が進んでいきます。正直ダイジェストを見ているような感覚。最終決戦でのホルvs操られたソロモン戦など、完璧に省略されて話が進んだり、最終巻まで引っ張ってきた「モンスターの出現理由」なども説明が1コマで終わってしまっているなどのはいただけません。 一番綺麗にまとまっているのは脇役のはずのロードポリス男爵の散り際のシーン・・・個人的にはokなのですが、何かが間違っている気がする_| ̄|○ 5巻までのテンポを維持したままきちんと終わる事ができたなら上の下クラスの良作にはなれたでしょうに。最後の最後でぶち壊しとまではいかなくとも、読者を不完全燃焼に陥らせてしまった作品かもしれません。
理想的な劇伴とは、曲を聞くと本編のシーンが 甦るようなもののことを言うのだと思います。 そしてその点に於いてこのサウンドトラックに 収録されている楽曲はどれも文句のつけようが ありません。ファンなら黙って買いの一枚です。
オーディオコメンタリーがディスク7だけだということです。DVD発売当時からの仕様で、打ち切りになってしまっていたようですね。当時のテンションでのコメンタリーが聞きたかったので新録を希望するものではありませんが、小夜子役の浅野真澄さんと脚本榎戸洋司さんが楽しく盛り上げてくれて、すごく面白かったので残念でした。しかしながら、作品への愛と大幅な値下げに星五つとさせていただきます。
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