「元始女性は太陽であった」という平塚らいてうの創刊の産声は有名ですね。 「元始、女性は実に太陽であった。真正の人であった。今、女性は月である。他に依って生き、他の光によって輝く、病人のような青白い顔の月である」 女性達が自らの言葉によって真実を語り始めた、「青鞜」という活動の始まり。「熱誠!私どもはただこれによるのだ」 現在の女性たちを、平塚らいてふがみたらなんと表現するでしょうか。 火星「争いの神」とても言うでしょうか?与謝野晶子がよせた女性解放のマニフェスト、「山の動く日来る」 女性として生きることがまだまだ、困難な時代だったことに思いを寄せ、また、抑制されていたからこそ、開花するその激しさ、美しさを感じます。 女性の言葉の強さ、熱さ、誠実さを感じる一冊。 今の時代にはあたりまえ過ぎていることが、ちょっと前の時代までは、全く困難なことであったことが改めて分かります。おもしろいですね。 女性達の熱き思い、ほとばしるような表現は何故か力になってきますよ。ぜひ一度手に取って読んでみてくださいね。
「デザイン」という言葉には、カルチャーや業界の違いにより色々な意味を含むものだなと※ちなみに、私は広告業
平面のデザインや、WEBのデザイン、イベントでの導線等々においても、参考になる考え方がありました。 象徴的に思えたのが、82Pで記述されている「アフォーダンス」という考え方。 ⇒動物や人間が世界の中の対象物に対して反応できるさまざまな活動
装丁は、少し重々しいですが中身はそれほど難しくは書かれてません。 それが逆に不満点かも
「誰のためのデザイン?」の、後日談的な一冊。 「誰のためのデザイン?」では、 誤り易いデザインは、必ず、失敗を招くので、 間違い難いデザインをするのが大事、という観点で、 どういうデザインが良いのかが論じられました。 この本では、単なる使い易さを超えて、 思わず欲しくなる、情動に訴えてくるようなデザインについて、 その認知科学的な仕組みを紹介してくれています。 この辺りの分野の研究が、それほど進んでいないせいか、 やや、内容的に、まとまり感に欠ける印象もありますが、 ものを擬人化しがちな人間の認知メカニズムから、 ロボットの将来について語ってみるなど、 色々な話題を提供してくれているので、 認知科学に興味のある方なら、読んで損のない一冊だと思います。
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