最初の作品はノベライズでしたが、 この作品は別物、 なのでアシモフ世界観がフルに生かされています。 そのため、違和感を覚える可能性がありますので そこのところは要注意。
メインは実は体内よりも 体内探索が終わった後にあります。 なぜならばそこに一波乱も二波乱も含む すごい展開が待っているから。
なので体内部分は 一部を除き、退屈に感じるかと。
逆転劇を楽しむと 面白く読めるかもしれません。
映画「ミクロの決死圏」の単なる小説化に不満足だったアシモフが,科学的な正確さを追求しつつ「人間をミクロ化して人体を探検させ」た本格ハードSF.主人公はアメリカの神経物理学者で,ソ連で行われる人体ミクロ化実験を応用した脳手術のために誘拐されてしまう.ミクロ化された時の様子を読者がリアルに感じられる平明な語り口と,サスペンス/ミステリー調のストーリーに引き込まれて一気に読める.筋力は筋肉の断面積(大きさの2乗)に比例するが体重は大きさの3乗に比例するので,ミクロの世界ではアリのように力持ちになることや,重力よりも,摩擦や粘性の原因である分子間力が支配的になること,血流中でブラウン運動が体感できることなどの例に見られるように,物理・化学・生物分野の知識を縦横無尽に取り扱った傑作.
縮小治療で 要人を治すお話。 しかもタイムリミットは60分!
この60分という時間制限が なんともいえないドキドキ感を 演出してくれています。 しかもこういうときに限って トラブルはばっちりで大変なんです。
船内でレーザーが誤射されて機体壊したり、 グラントが肺胞に取り込まれそうになったり… などなどトラブルばかり。
そしてぎりぎりになって患部についても…
若干のミステリー要素がありますが、 楽しむほどのものではないので SFメインでどうぞ。
映画は、リメイクが伝えられる1966年『ミクロの決死圏』、今や古典のSF作品。 人間の体内への旅、これぞセンス・オブ・ワンダー。 しかし命の重さもさりげなく描いた正統派映画。 映画公開から40年、ついに発売されたサントラ盤です。 あの”FSM”より限定3000枚でリリース、入手困難。 音楽は巨匠レナード・ローゼンマン。 オープニングなどでは環境音楽?のようなシュールな音楽に挑戦、音楽も幻想的です。 変わってエンディングでは、オーソドックスなハリウッド映画音楽を高らかに奏でます。 全13曲47分収録。
アイザック・アシモフの原作? いえいえ、原案は手塚治虫なんですよ。 ファンのあいだでは有名な話です。 当時アメリカでも放映されヒットしていた アニメ「鉄腕アトム」の1エピソードから アイデアが取られているのです。 それをアシモフが科学的に論理的に シナリオ化してノベライズも担当したわけなのですね。 しかも、コンセプトアートは あの、ダリ!!! 本当、こんなに幸福な出会いってないですよね。 今見ても、何度見ても色あせない傑作です。 空港での暗殺劇で幕を開け 車がエレベーターで秘密基地に降りていく 導入部にワクワクします。 ミクロ化して人体に注入された潜水艇が いつの間にか静脈から動脈に迷い込み その上、スパイまで紛れ込んでいる。 サスペンスてんこ盛り。 ラクエル・ウェルチのぴったりスーツにドキドキ。 どこをとっても立派なSFです。
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