久しぶりにこんなに日本語って綺麗で素敵な響きをもっているんだと再確認できました。 日本に生まれて、こんなすばらしい日本歌曲を聞くことができて幸せな気分になることができます。
福井さんの歌を聞いて元気をいっぱいもらう事ができました。
本当に頭の良い人は、難しい事を難しく言わない、加藤周一さんの語りを聴いて、しみじみそう思いました。
加藤周一さんと言えば、必ずと言ってよいほど評論文が入試で採用され、その難解さに閉口した記憶があります。 この映画を観る前は、話について行けるか心配していましたが、それは杞憂でした。加藤周一さんの話し言葉は、とても分かりやすいです。そしてその主張には、必ず反論できないごもっともな理由付けが用意されてます。
なぜ戦争はいけないか。それは戦争で一時富を得たとしても、死ぬとき望むことが家族の将来だからだ。自分の人生の最後の一瞬に、戦争を望むひとは誰もいないからだ。これを言われたら、誰も反論できないと思いました。
自ら戦争を経験し、そして世界を渡り歩き、日本を客観的に評価できる彼の言葉を埋没させてはいけないと思いました。
日本を代表する知性、加藤周一先生が、87年にNHK教育テレビで10回シリーズ放映された作品。レビューに内容の概説がないので理解しにくいと思いますので。10の切り口・テーマをご紹介すると1.はじめに形ありき・縄文文化とメキシコのウシュマル遺跡の形の類似性2.神々と仏の出会い・・・神仏習合と日本人の心性3.現世から浄土へ・・西方浄土への憧れと優れた造形4・水墨・天地の心象・・写実を離れた簡略化された描写<5.琳派海を渡る6・手の中の宇宙7浮世絵の女たち8.幻想に遊ぶ9・東京・変わりゆく都市10.21世紀への冒険。大陸文化の影響を受けなかった火焔土器をはじめとした縄文文化の独自性にはじまり、大陸から渡来した文化に触れても、そのまま受け入れるのではなく、独自に取捨選択する日本美術の特性はオリジナリティはなくとも独自の世界を作り上げてきました。それを一言で言うと「洗練」という言葉で表現できるのではないでしょうか。そうした日本美術の特性を西洋美術などとの比較もしながら、分かり易く解説してくれます。平凡社から大判で出版もされていますが、いまは絶版で、古本でしかないでしょう。なにはともあれ、これほど体系的に、グローバルな観点から、語られた日本美術論はいままでなかったのではないでしょうか。加藤先生の博識ぶるには驚かされます。私は当時、ビデオをとり、本も買い、なんども見ました。それがDVDになったのは嬉しいのですが、値段を見てビックリ、内容が素晴らしいだけに、この値段はなんとかならないものでしょうか。
我々が持っている人生の時間は無限ではありません。したがって、一生の内に読むことのできる書物の数は限られています。本書では、限られた時間を有効に使う読書術、愉しむための読書術を説いています。
「遅く読む精読術」「本を読まない読書術」「難しい本を読む読破術」など、一見、論点から外れた読書術のように受け取れますが、全て一理ある読書術でした。
自分が必要とする書物を選び、書物ごとの特性を知り、その書物に合った読み方をすることが著者の勧める読書術です。
本書のおかげで時間を有効活用する手段は速読だけでないことに気が付きました。この味のある読書術は、今後の読書を愉しくしてくれそうです。
山本容子さんが選んだ鎮魂歌集です。 鎮魂歌というと、死者の魂を慰めるイメージがしますが、 透き通った歌声には、生きている者の魂が深くいやされます。 私は山本容子さんの銅版画の本とセットになったものを購入しました。
悲しみ続ける、ずっと泣き続けるっていうのは案外に難しいから、 自分で悲しむ力も無いくらいつかれているときには、 あえて悲しい唄をきいて、悲しさを発散させることができるような。。。 そんなアルバムでした。
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