西村 由紀江 さんをそれまで知らなかったんですがNHKを観て、聴いてるうちに探して見つけました。 聴いてると涙が出そうになります。私は自信を持ってお奨めできます。 出来れば番組と合わせて聴きたいですがそれは難しいですね。lw・`),,,
インドのサタジット・レイ監督によるオプー三部作の第2作。
オプーのベナレスでの少年時代からカルカッタでの大学時代までを描いていますが、まずはベナレスの有名なヒンドゥー教の聖地であるガンジス河のガートを撮影したモノクロ映像が素晴らしい。 河を舟でゆっくりと下りながら沐浴する人々を撮っていますが、日常生活に密着したヒンドゥー教の姿がそのまま飾ることなしに撮影されています。 私自身、一度ここを観光旅行し、同じようにボートで河を下ったことがありますが、外国人が増えただけで、河、建物、牛、人々の姿・・ほとんどこれと同じでした。「悠久」とはこのことです。 ガンジス河流域の狭い住宅街での生活描写も見事で、たくさんの人間と動物が出てくる映像から生活の臭いがしてくるようです。
ドラマとしては、第1部「大地のうた」と第3部「大樹のうた」に挟まれた「つなぎ」みたいな感じもしますが、オプーが通う小学校や大学生活の描写に「大地のうた」では見られなかったユーモラスなところもあり、やはりインド芸術映画の佳作だと思います。
ビットリオ・デ・シーカの『自転車泥棒』に 触発されて作られたという本作は、 20世紀の初め頃、 インドの西ベンガルにある寒村に住む 赤貧にあえぐ一家族の日常を、 ドキュメンタリータッチで淡々と描いていく。 『せめて1日2回の食事と、年に2着の服が買えたら』と 嘆く母親のささやかな希望には、 嘗て『清貧の思想』という本に群がった、 何不自由ない飽食の時代に生きる日本人に、 清貧が美徳だなんて戯言を言わせない重みがある。
本作の中核をなすのは、 主人公オプー少年の姉と伯母の死だ。 老いた伯母は、林の中で落ち葉のように枯死していき、 肺炎を患った姉は、風雨吹き荒れる嵐の夜に、 天の怒りを鎮めるための生贄の如く静かに息絶えた後、 姉は蜘蛛に、おばは蛇に生まれ変わって、 愛着の地で新たな命を得る。 サタジット・レイ監督は、輪廻転生と言う死生観を下地に、 生きとし生けるものの命の連なりを、 西ベンガルの自然を通して描くことで、 人を本来あるべき自然の中に回帰させる。
命が軽んじられ、形の見えなくなった死が蔓延する 現代社会の中で、生きる事の意味を見失った人に、 57年前に作られた本作をお薦めしたい。
この作品に付き合って長くなります。お話は少しずつしか進んでないように思えるのに
当初から登場人物たちが持っている魅力の深さと話の運びには最後まで付き合わされてしまいます。
普通のファンタジーならとっくに終焉を迎えるはずなのに
第3巻でなお深まる謎。 登場人物たちを襲う過酷な運命。
読み終わった後しばし脱力感を味わい
「この後どうなるんですか!」と思い、「作者はスターク家に何か恨みが‥」と
はやくも次巻を期待して待つのです。サージェイムは少し見直しました。
故黒澤明が推していたという安易な理由で観たのですが、すばらしい映画でした。 これが本当に1955年のインド映画なのかと、見縊っていた自分が恥ずかしくなりました。
黒澤明の映画にも共通する、”時代の風潮”を隠しスパイスとして取り入れており 最後までどっぷりその世界観に浸ることが出来ました。
これだからモノクロ映画はやめられません。
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