ブラックメタルの先駆者、BATHORYの86年の三作目。 音はスラッシュビート主体のアグレッシブ一辺倒な曲やアグレッシブで禍々しくもメロディアスな曲、荘厳な曲があったりと前の二作と比べてバラエティーに富む内容。 本作の凄さは今日に至るまでのブラックメタルの型が86年既に完成されていたということだと思う。 本作をほとんど一人で制作した故クオーソンは偉大だった。
スウェーデンのブラックメタラー、バソリーの4枚目のアルバム。前作までのアルバムが一般のメタルファンに聴かせたら悪夢にうなされるようなvenomの影響を受けた破滅的なまでのノイジーなサウンドであったのに、本作ではかなりの変化が見てとれる。全体的な印象として曲のテンポか゛少しスローになったかな。でも歌声は相変わらずだし、他のメタルバンドに比べれば十分速いんですけどね。このバソリーというバンドはブラックメタル界のみならずデスメタルやグラインドコアなどにも大きな影響を与えています。ただ残念なことに日本では、しる人ぞ知るマニアックなバンドというポジションのままです。もしあなたが徹底的にハードなサウンドを求めているなら、このアルバムはうってつけです。ぜひ聴いてみてください。
バソリーはもちろんヴェノンの影響下にあるバンドです。ジャケットを見れば一目瞭然でしょう。このアルバムは、デビュー当時のヴェノンをもうちょっとクリアーにした感じかなぁ。でもこの頃のバソリーもヴェノン同様に音楽とノイズの紙一重のサウンドという形容がぴたりはまるバンドなのです。バソリーは、いわゆるブラックメタルとか、サタニックメタルと呼ばれるジャンルのはしりのような存在です。このファーストアルバムは、この手のファンなら病み付きになること受け合いですが、普通のメタルファンは手を出さないほうが無難でしょう。私は普通じゃないんでバソリー大好きです。ただし、このアルバムは収録時間が30分にも満たないのでマイナス1ポイントです。
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