「Father's Eye」の後、1分ぐらい無音があり、それにギター・リフが続きます。これって意図的なものなのでしょうか。それとも私の買ったCDがヘンなのか。「Father's Eye」がしみじみと聴かせてくれるので、毎回不思議に思います。
放送時には酷かった作画、およびスケートシーンは物の見事に修正されています。ちゃんとステップのシーンも再現されており、これを最初から放送していればと悔やまれる作品です。ノベルがしっかりした内容だっただけに惜しかったです。やはり修正された物を観るとやはりちゃんとしたスケートアニメになっているところが凄いです。 オリンピック代表選考が全日本まで延びたところにタズサに災難が。つくづくついていないこの主人公ですが、高飛車だけに引き立てているのかも知れません。後にも先にも本格的にスケートを取り上げたアニメが無いので、この作品は在る意味貴重な物です。まあ、アニメですから採点方式が旧採点方式と新採点方式が入り交じっているのはご愛敬です。秀逸なアニメです。
6巻の巻末ではこの巻で終わる筈だったのですが、やはり物語が膨らんで7巻では納まらなかったです。次巻で終わるだろうと思いますが、まだまだ引っ張る可能性はあります。このノベルズの最大の功績はフィギアスケートブームを巻き起こした事にあるでしょう。それに一人称で話が進んで行きますから自分を主人公に置き換えて読むことが出来るのが好感が持てます。途中でタズサから色々と主人公の目線が替わりましたが、やはり一人称で物語が進む点は同じです。ライトノベルズにしては秀逸な内容です。アニメではこけてしまいましたが、ノベルズはそう言うことは無いので安心して購入して読むことが出来ます。果たして次巻で完結出来るかが焦点です。
私はラノベや一般小説を含め沢山の小説を読んできましたが、この作品はその中でも五本の指には入る作品です。僕の人生(主に嗜好)に少なからず影響を与え、並大抵の小説では満足できなくなってしまいました。 主人公桜野タズサの生き様はとても格好よく、凡人には成し得ないがゆえに、強く惹かれます。
主人公桜野タズサはマスコミ相手に不遜な態度をとり、一般人からの好感度の低い『嫌われ者』ですが、その実はフィギュアスケートに魅せられ一心に自分を磨き続ける生粋のアスリートです。この一巻ではオリンピック選考が舞台になりますが、結果を出せないがゆえの葛藤、無理解なマスコミの腹立たしさ、突然現れた幽霊ピートの存在、そして競技で魅せる「桜野革命」としょっぱなから見所が満載です。 海原氏の書くアスリートの葛藤やマスコミの苛立たしさ、演技中の描写はいずれも一級品でとても当時新人だったとは思えません。二巻と連続しているため合わせて購入することをおすすめします。
フィギュアスケートを全く知らなかった私でもとても面白く且つ胸を熱くしながら読むことができたので、競技を知らない人でも安心して読むことができると思います。フィギュアスケートに詳しい人は実際のものと比べてみたり、登場人物のモデルになった人物を推察しながら読むとより一層楽しめるかもしれません。
トリノ選出までの話で1冊分。
動きの多いシーンが多いためか少女漫画特有のややクセのある絵が目立っている感じがします。マーガレットよりりぼんのほうが向いてそう。
でもピートとの出会いから全日本まで、2人の関係の変化とそれぞれの内側の変化を十分読むことができたと思います。
しかし……やっぱりあのコーチの髪型は……。
アニメはトリノ編の小説2巻で終了していますが、こちらでは是非4巻の妹ヨーコ編までやってほしいと思います。
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