鯨統一郎作品の中で最も存在感のあるキャラクター・早乙女静香ついに主役かつ探偵役で登場。 冒頭から静香節が大炸裂です。 従えるのは、静香を「お姉様」と慕う女子大生・桜川東子と、静香に振り回されるライバル歴史学者・翁ひとみ
キツくて傲慢な性格、自己中心的な思考。でもどこか憎めない人柄と美貌で静香が大活躍します。 初登場の『邪馬台国はどこですか?』シリーズでは素人の宮田にやりこめられ、 東子との初共演『すべての美人は名探偵である』では主役ではあるものの、探偵役はアリバイ崩しの東子に見せ場を譲っていました。 とうとう探偵役としての登場です。 トリックやロジック、事件そのものはミステリとして「傑作」と評するには物足りないですが、ファンにはたまらない1冊です。
内容は3つの事件を扱います。 九州説の吉野ケ里、畿内説の箸墓、そして三内丸山。 ウォーキングサークル「アルキ女デス」を結成した3人の歴女たちが、各地を散策し、地元の銘酒と料理に舌鼓をうつという要素も盛り込まれ、そして、入浴シーンの会話で静香が真相に気づきます。う〜む、サスペンス番組化を意識して執筆したかのような内容ですな(笑)。
事件の場所が邪馬台国所在候補の地、というだけで『邪馬台国はどこですか?』シリーズのようなビックリ展開ではありませんので、そこはご注意!
慕ってくる妹分の東子には面倒見のよい静香、ひとみに対してはイジワルな静香、さりげないようで露骨な彼氏自慢をする静香。もうすっかり萌えキャラ化してます。 この火サス番組のノリでの続編もいいですが、『新・日本の七不思議』でいきなり宮田と付き合い始めていた静香、二人が付き合うきっかけになった事件もそろそろ読んでみたいと個人的には思います。
まだすっきりしない終わり方が多い。 歴史に関する新解釈はもっと大胆でもいいのだ。 それでも作家は歴史物の中で生き生きしている。 このシリーズは面白いことは面白いのだ。
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