オランダのゴシックメタルバンド、ウィズイン・テンプテーションの2011年作
1997年にアルバムデビューを果たし、2nd「Mother Earth」、3rd「The Silent Force」と、
美麗なるシンフォニック・ゴシックメタルでファンを魅了してきたこのバンド、
続く4th「The Heart of Everything」では、よりモダンな要素を打ち出してきたことで、
新たなファン層を獲得、いよいよ世界的バンドへと躍り出たといっていいだろう。
本作はジャケに見られる通り、コミックと連動させたというコンセプト作で、限定盤のDVDには
そのストーリーにそったショートフィルムを収録するなど、新たな試みのされた力作である。
シャロン・アデルの美しい歌声を中心に、モダンかつシンフォニック、そしてキャッチーな聴き心地で、
そのサウンドにはもはやゴシックのゴの字もない、シンフォニック・ハードポップというべき音である。
この堂々たるメジャー感触はメタルではなく、一般のヒットチャートを狙ったというべきものだろうが、
クオリティの高さは他の追随を許さず、女性ヴォーカルロック好きには普通に楽しめる作品だとは思う。
オランダのゴシックメタルバンド、ウィズイン・テンプテーションのDVD2枚組。 1枚目は、2ndアルバム「MOTHER EARTH」ツアーのライブ映像とビデオクリップが3本。 やはり素晴らしいのはVoシャロン嬢の歌唱で、1stの頃はそれほどとは思わなかったのだが、 ここにきて彼女の歌の表現力は聴くものを惹きつけずにおけぬほど高まっている。 アルバム「MOTHER EARTH」」は1stにあったデス声を排除しそれが大成功したわけだが、 このライブ演奏を見て、このバンドとシャロン嬢の成長を改めて強く感じることができる。 見ていて思わず涙腺がうるむほど、情感の込められたその歌唱にゴシックメタルの未来を見る。 やはりこのジャンルで重要なのは肝心の女性Vo。その歌唱の説得力なのだ。 1st「ENTER」からのデス声入りナンバーもアルバムよりもずっと格好良い。 もちろん他のメンバーの演奏のまとまりも見事で、女性声を生かすアレンジの素晴らしさが再認識できる。 2枚目はメンバーのインタビューや地元でのテレビ番組出演の映像(ICE QUEENのアコースティックverが素敵) 各地を回るライブツアーでのバックステージ映像、合唱隊を加えたライブ映像等々、見どころたっぷりの内容。
1stもたいへんできの良い作品でしたが、わたしの苦手なデス声が入っていたために、
非常に残念でなりませんでした。そして、本作ではそのデス声が一掃されており、作品
としての美しさに磨きがかかりました。それだけでも嬉しいのに、曲の水準もきちんと
アップしてきました。シンフォニックな中に、時折顔を出す民族音楽的な要素もなかな
かよいと思います。
発売からずいぶん年月が経ちましたが、輝きを失っていない名作です。
初めてレビューを書きますが、これを聞いたら書かずにはいられません!
彼らが紡ぎだす荘厳な旋律は、クラシック好き、ヒーリングミュージック好き、
ロック好き、ポップス好き、全ての人を包みこんで虜にしてしまうような不思議な力を持っています。
全ての要素が混ざりあって出来上がったこの音楽は言葉では言い表せないほど心を揺さぶります。
特にこの"Black Symphony"のライブ映像に乗せて聴く数々の名曲は、最高にイイです。
久々に、心から感動できるアーティスト、そしてアルバムに出逢えました。
Within Temptation、、、本当にこの音楽に出逢えてよかった!
初めて聞く人もきっとこう思うでしょう!
「ジャンルに限らず、音楽に限らず、なんであろうとイイものはイイんだ!」と^^
B!誌レビューの高得点をみて購入した前作でしたが、作品全体が湿っぽく、
正直期待はずれでした。
しかし、今回の作品は#1を聴いて「ちょっとええ感じやぞ」、#2では
「よっしゃ!」でした。#4のバラードもなかなかです。#5、#6、#9、#12と
爽やかな曲が満載です。
前作と比べると、格段に「明るさ」「爽やかさ」が増しています。初期の
ERIKA(Malmusteen)を思い起こさせる名作です。いわゆる「北欧ファン」は必聴です。
97点(前作は82点)
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