このゲームの売りは何といっても有名選手達の必殺シュート、セービングです。内容自体は、ごく普通のサッカーゲーム。十字キーでドリブル(攻め)していき、相手のゴール近くで必殺シュート、必殺シュートは簡単操作でL1とR1の同時押しで発動します。例えば、翼ならドライブシュート、日向ならタイガーショット。さらに若林などのG.K.ゴールキーパーで相手の必殺シュートを防ぐ時も同じ様にL1とR1の同時押しでセービング可能。実況のボイスも付いているのでなかなかおもしろいとは思いますよ。グラフィックは、やはりPSなんで期待はしないほーがいいですけどね。
本DVDに収録されているのは、南葛SCと三杉淳率いる武蔵FCとの準決勝、そして前者と日向小次郎の明和FCとの決勝戦である。決勝戦では南葛のGKとして若林源三が初出場し、明和の準決勝の相手であったふらのの松山光のPKを防いだ若島津も健在。決勝戦はもちろん見応えがある。しかし準決勝戦もなかなかの好ゲームだ。
試合前に三杉淳が心臓病であることを聞かされ、試合中でもそのことが常に脳裏を過ぎり本来のプレーができない翼。「とべない翼」というタイトルはその心情を端的に示している。しかし試合を観戦しに来ていた若林からのカツと岬からの冷静な励ましもあってか、翼は立ち直る。そして三杉に「サッカーをやっていて、そしてこの試合を自分の最後の試合に選択したことは決して間違っていなかった」ことを確信させる。この試合をみていると、あきらかに小学生編で最もサッカーが上手かったのは、翼でも岬でもそして小次郎でもなく、三杉だったことが分かる。「フィールドの貴公子」という彼の呼称は的確なものである(ちなみに「フィールドのアーティスト」という呼称は岬に与えられている)。心臓病というハンデも彼の人気を高める要因であったが、テクニックはもちろんのこと、キャプテンとしてのナインへの見事な指示や使命感も翼を凌いでいる。ロベルト本郷がそうした三杉をみて、「彼は完成した選手だ」と呟いているが、それはある意味では評価でもあり、翼に秘められた限りない成長・進化の可能性を示唆する発言でもある。
本作品の最終回は、翼とゴールデンコンビを組んだ岬君が旅立つシーンで終わる。バスに乗っていた岬に向けて翼が放ったボールの中央には、「全日本でもコンビを組もう!」と記されている。「転校生」という宿命を背負った岬とはサッカーという共通項を通じて固く結ばれている。離れていても心は繋がっている。さまざまな意味で推奨できる価値ある作品だ。
このようなCDを出すのはレコード会社が利益を増やそうとする欲深さが出ているような気がして残念に思います。でもさすがにアニメの主題歌に選ばれるだけあっていい曲が多いです。ジャンルもバラードからロックまでさまざまです。
当時、東映まんがまつりは夏がメインで、「ジュニアワールドカップ」は劇場版4作目、夏の看板となった作品です。
物語を高橋陽一先生自身が書き下ろしていて、その詳細情報が逐次当時の雑誌などに掲載されていました。当時のアニメスタッフがどちらかというと小次郎ひいきだった(例/劇場版第2作)のに対し、今回は原作者らしく翼の人間関係や内面を繊細に描いているのが見所です。もちろん全日本はオールスターで、それぞれに見せ場があります。
ただ一部、作画が間に合わなかったような画面があり。
「明日に向かって走れ」は3作目にあたり、春の東映まんがまつりのコンテンツ。夏へのつなぎのような内容です。
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